新潟187cm佐藤がバスケU15で初代王座目指す

シュート練習をする佐藤

第1回全国U15バスケットボール選手権(4~7日、東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ)に新潟アルビレックスBB U15が男子県代表で出場する。大黒柱は佐藤友主将(上山中3年)だ。得点源としてチームをけん引し、初代王座を目指す。初戦は5日の2回戦、フロンティアスピリッツ(大阪)-岩手ビッグブルズU15の勝者と対戦する。

佐藤は2つの目的を持って全国大会に臨む。1つは「優勝してコーチや親に恩返しをしたい」というチームの願い。もう1つは「試合でダンクを決めたい」というプレーヤーとしての自負を満たすことだ。

187センチの長身を生かしリング下、ミドルレンジ、ロングシュートと多彩に得点を重ねる。県大会決勝のTeam KAZU戦では41得点をマークした。昨年3月には「できるようになっていた」というダンクは県大会では封印。リング破損の危険を関係者から指摘されたためだ。秘めた武器を全国舞台で解禁する。

能力の高さには定評があった。BリーグU15選抜メンバーに名を連ね、昨年2月のKBLユース選手権(韓国)で優勝に貢献した。8月はBリーグ開幕前のB1新潟の練習に参加。「練習中から選手の声が常に出ていた」と、練習で感じたことをチームに持ち帰り浸透させた。「周囲に厳しいが自分にも厳しい。将来プロになるという姿勢が身についている」。監督代行の蟻浪亮アシスタントコーチ(35)は実力とともにリーダーシップを評価する。

中学の部活には入らず、クラブチームを選んだのは「プロに進むために成長できるから」。その成果を試す場が全国大会。「勝ち上がっていきたい」。佐藤はシンプルな言葉に思いを込めた。【斎藤慎一郎】