天理大・松岡主将、V一夜明け出迎えに「実感」

全国大学選手権優勝から一夜明けた天理大の松岡大和主将(天理大ラグビー部提供)

全国大学ラグビー選手権で初優勝を飾った天理大(関西1位)が決勝から一夜明けた12日、奈良・天理市内の関係各所で報告や参拝を行った。

前日11日は東京・国立競技場で早大(関東対抗戦2位)を55-28と圧倒。夜に天理駅に到着すると、同市の並河健市長らの出迎えを受けたという。フランカー松岡大和主将(4年=甲南)は「本当に多くの方に応援していただいて、うれしい気持ちでいっぱいです。優勝した時はうれしさと『これが最後』という悲しさがありました。出迎えやニュースを見て、初優勝を実感しています」。ラインは約200件届いたといい、反響に驚きの表情だった。

小松節夫監督(57)も周囲への感謝の思いが尽きない。関西勢の優勝は故平尾誠二さんを擁して3連覇した84年度の同大以来、36大会ぶりだった。天理大が関西Bリーグ(2部相当)に沈んでいた90年代、春のオープン戦初戦は決まってAリーグの優勝争いを繰り広げていた京産大だったという。京産大を率いたのは大西健前監督(70)。小松監督は懐かしそうに言った。

「恩があります。こっちは必死に準備をして、向こうは春のメンバー選考の段階。いい試合をして『このままやっていきや。間違いないぞ』と言っていただけるのが励みでした。(02年に)Aリーグに上がってからも春にいい試合をして『今年は勝てるかな?』と思ったら、秋に50~60点差をつけられる。弱い時から本当にお世話になりました」

早大との決勝後には大西前監督に電話で報告するなど、関西全体の思いも背負って戦った。

天理大は休養や自主練習を経て、2月中旬ごろから本格的に新体制で始動する予定という。松岡はこの日「初めての日本一は、ものすごく大きい。この雰囲気を忘れず、ひたむきに頑張り続けたら、必ずいいことがある」と後輩たちに伝えた。初優勝の重みをかみしめ、また新たな戦いが始まる。【松本航】