丹羽孝希「強かった」大学生田中の勢い止めきれず

全日本卓球選手権男子シングルス準々決勝 失点し険しい表情を見せる丹羽孝希、右は田中佑汰(撮影・岩下翔太)

<卓球:全日本選手権>◇第6日◇16日◇丸善インテックアリーナ大阪◇男子シングルス準々決勝◇無観客開催

東京五輪代表の丹羽孝希(26=スヴェンソン)が3年連続準々決勝で姿を消した。

学生の田中佑汰(愛工大)に2-4で敗れて「(ゲームカウント2-2で迎えた)5ゲーム目、9-8から(9-11で)落としたのが敗因です。すごく悔しい」とこぼした。

15日の6回戦終了後「若いので勢いがあると思うけど、自分から向かっていきたい」と話していたが、その勢いを受け止めきれず「(田中の)バックハンドは強烈で、守備の技術も高かった。粘り足りなかったと思うが、相手が強かったということ」と潔かった。

若年化が進む卓球界で、26歳はベテランの域にさしかかったといえる。「若い選手は、卓球が違うんです。バックハンドが強烈だったり、レシーブからのチキータがうまかったり…。なかなか自分の展開になりません」。今大会は初めて使うタイプのラバーを導入した。「いろいろ新しいことを試してるんですけどね」。技術的には「バックハンドの強化」を課題に挙げ、落ち込むことなくレベルアップをはかっていく。