競歩日本選手権が世界記録対象外に、審判確保できず

鈴木雄介(2020年3月15日撮影)

日本陸連は22日、コロナ禍による入国制限の影響で国際競歩審判員を確保できないため、来月21日に東京オリンピック(五輪)代表選考会を兼ねて実施される日本選手権20キロ競歩(神戸市)が、世界記録や世界ランキングなどの対象外になると発表した。

競歩で世界記録の公認条件を満たすには3人以上の国際審判員が必要だが、国内で同資格を持つのは2人のみ。国内の代表選考会では通常、海外から国際審判員を招いて実施してきたが、コロナ禍の今回は調整がつかなった。

東京五輪代表選考会としての位置づけに変更はないが、大会参加資格に影響が出るため、選考基準について一部を改訂予定。日本記録や今後の国内大会への参加資格記録としては認められる。

男子20キロの世界記録は、東京五輪50キロ代表の鈴木雄介(富士通)が持つ1時間16分36秒。