ひたむきさ、厳しさを追い求めよ-。関西大学ラグビーで6季ぶりの優勝を目指す同志社大が11日、京都・京田辺市内で始動した。
20年12月、全国大学選手権直前に新型コロナウイルスの集団感染を確認。出場を決めていた大舞台を辞退し、4年生はそのまま引退となった。1月5日に行動制限が全て解除され、この日から3年生以下の新体制でチーム活動が始まった。
最初のミーティングでは2季目の指揮となる伊藤紀晶ヘッドコーチ(HC)が「同志社には、まだまだ甘いところがある。他の大学と比べて、強いチームではない。勝つためには何かを犠牲にしないといけない」と伝えた。昨秋、のちに大学日本一を飾る天理大との優勝決定戦は21-54。先発15人のうち11人の下級生が残るが「タレントがそろっているとは思わない。ひたむきさをもっと持たないと、勝てない。どのチームに対しても体を張る。そこが一番の根幹」と分析する。
この日は選手たちへ「測定の基準値に達しない人は“仮入部”に戻ってもらう」と投げかけた。3月中旬までは人工芝の張り替えでラグビー場が使用できず、アメリカンフットボール場やサッカー場を借りての練習時間は限られる。例年以上にトレーニングの質向上が求められる環境になる。
主将などリーダー陣は今後決めていく予定で、伊藤HCは「自分自身のために頑張ることが、チームのため、ファンのためになる。まずは自分自身」。秋のシーズンに向け、名門が“甘さ”を捨てる。【松本航】