バスケットボール女子Wリーグの新潟BBラビッツは13、14日、ENEOSと埼玉・ウィングハット春日部で対戦する。チームにとっては新型コロナウイルスの影響で約1カ月遅れてのリーグ戦再開。主将のF北川直美(26)が右ひざ前十字靱帯(じんたい)断裂から復帰する。自身約1年ぶりの公式戦で今季初の実戦になる。新潟は開幕から10連敗中の最下位。首位との対戦をチーム浮上のきっかけにするため、主将が先頭に立つ。
迷いはない。ENEOS戦に備えた試合形式の練習、北川は体を張ってリバウンドに飛び込んだ。守備陣と何度も接触しながらも、がむしゃらに腕を伸ばす。
「いつも以上に気持ちが入っていると思う」。ENEOSは新潟と対照的に開幕から10連勝中で首位を走る。だが、気後れはない。新型コロナウイルス感染拡大の影響で1月9、10日の日立ハイテク戦、15、16日の富士通戦が振り替えなしの中止。昨年10月から中断していた新潟のリーグ戦再開は1カ月延びた。試合に飢えていたチームと、ようやく“開幕”を迎える自身の心境を重ねた。
北川にとっては昨年2月23日の山梨戦以来の実戦になる。全体練習に合流したのは昨年12月。1月のリーグ戦中止を「自分にとってはプラスの調整期間」と捉えた。昨年3月5日に痛みのあった右ひざ靱帯を手術。ルーキーだった18年1月にも同じケガで離脱した経験がある。日々のマッサージ、超音波治療と慎重に仕上げてきた。
大滝和雄監督(75)は「文句なしの主将。代えの利かない存在」と信頼する。離脱中もコート外からチームメートに気付いた点を指摘した。戻った今は試合に即した意見を言う。「引っ張っていかなければという気持ちが強くなった」と持ち前のリーダーシップは健在。「ラビッツは新潟の代表。その自覚を持って戦う」。低迷中のチームに精神的支柱が戻ってきた。【斎藤慎一郎】