仙台、桶谷HC復帰戦飾れず 1点差迫るも痛恨反則

第4Q残り14秒、1点差に追いついた仙台は沢辺(右)が香川兜玉に反則を犯し、チーム5ファウルになる

<バスケットボール・B2リーグ:仙台94-95香川>◇第23節◇27日◇宮城・南三陸町総合体育館

東地区4位の仙台89ERSは94-95で西地区5位の香川ファイブアローズに競り負けた。新型コロナウイルスに感染後、約1カ月ぶりに指揮を執った桶谷大ヘッドコーチ(HC、43)の復帰初戦を白星で飾れず、ホーム4連勝を逃した。

第4Q残り15秒、沢辺圭太(25)の3点シュートで1点差まで迫ったが、直後に反則を犯して勝負は決した。東日本大震災から10年を迎える「3・11」を前に、翌12年から支援活動を続けてきた被災地でのホーム戦を白星で飾れなかったが、片岡大晴(35)はリーグ60人目になる通算4000得点を達成。最後まで諦めずに戦う姿勢は示した。

ここまで南三陸町での試合は通算7勝7敗。今日28日の第2戦で勝ち越しを狙う桶谷HCは「この場所でやる意味は選手たちも感じている。ハードにプレーしたが、南三陸のみなさんを笑顔にできなかったことは心残り。明日もチャンスはある。プロとしてどんなことをしても勝ちたい」と雪辱を誓った。【佐々木雄高】