NTTドコモがNZ&南ア代表コンビ初共演で3連勝

NTTドコモのペレナラ(左)とマピンピ

<ラグビー・トップリーグ:NTTドコモ22-17リコー>◇第3節◇6日◇大阪・花園ラグビー場

トップリーグの「台風の目」だ。NTTドコモが22-17でリコーを下し、チーム初の開幕3連勝を飾った。

同点の後半40分、花園の観客が立ち上がった。19年ワールドカップ(W杯)ニュージーランド(NZ)代表SHのTJ・ペレナラ(29)が、同南アフリカ代表WTBマカゾレ・マピンピ(30)にパス。マピンピが左サイドを突破し、再度ボールを受けたペレナラが50メートルを走りきった。劇的な勝ち越しトライにマピンピは「コミュニケーションが発揮でき、プレーにつながった」と胸を張った。

世界的スターの初共演が実現した。NZ代表の「ハカ」でリーダーを務めるペレナラは前半、勢いよく飛び出してインターセプト。突進で相手を吹っ飛ばすと、ピンチではインゴールで体を投げ出しトライを防いだ。W杯6トライで世界一に導いたマピンピは、後半1分に来日初トライ。都立国立高出身のフランカー佐藤大朗(30)は「ハードな練習を積み重ねてきた。そこは自信。一体感が出てきている」と変化を感じる。

昨季は神戸製鋼に0-97と屈辱的大敗。トップ8を掲げる無印軍団は次節(14日)、開幕3連勝のパナソニックに挑む。マピンピは「ビッグなチームなのは分かっているが、やることは変わらない」と誓い、目をぎらつかせた。【松本航】