昨年1月末に米ロサンゼルス郊外でヘリコプターの墜落事故で亡くなったNBAの元スター選手コービー・ブライアントさんの事故現場に駆け付けた保安官が遺体写真を携帯電話で撮影してシェアしていた問題で、妻のヴァネッサさんが関わった4人の保安官の実名をSNSで公開した。
昨年3月に複数のメディアが写真撮影の権限を持っていない保安官が、事故現場や遺体の写真を撮影していたと報じ、のちにロサンゼルス郡保安局も調査目的ではない撮影だったと行為を認めていた。ヴァネッサさんは事故の写真が無断で共有されたとして昨年5月にロサンゼルス郡保安局を提訴していた。
ヴァネッサさんはインスタグラムに裁判所に提出された書類のスクリーンショットを複数投稿。その中には被告として4人の保安官の名前が明記されているのが確認できる。別の投稿では、事故後に保安官の1人が飲みに行ったバーでバーテンダーに遺体写真を自慢げに見せびらかしていたことや、写真を見たバーテンダーが居合わせたほかの客に見たものについて話したことがきっかけで保安当局に苦情が入って問題が明るみに出たことなどが記載されているほか、ある保安官は友人に写真を送信していたことなども明かされている。
事故ではブライアントさんとともに13歳の次女ジアーナさんを含む搭乗者9人全員が亡くなっている。ヴァネッサさんによると、事故後48時間以内に少なくとも10人の保安官に写真がシェアされたといい、ある保安官は25~100枚の写真を携帯で撮影して保存していたと主張している。写真を撮影してシェアした人たちによってプライバシーの権利が侵害され、精神的苦痛を被ったと訴えている。(ロサンゼルス=千歳香奈子)