日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕会長(63)が24日、古賀稔彦さんの死去を悲しんだ。
全柔連会長を務める山下会長は都内で取材に応じて「今朝亡くなったという一報を受けた。正直、信じられない。大変なショックを受けました」。昨春からのコロナ禍で大会などが激減。顔を合わせる機会もほとんどなく「今日、知ったのは、がんで体調を崩していたということ。柔道界で貴重な人材を失った。まだやりたいことがいっぱいあったんじゃないか」と沈痛な面持ちだった。
92年バルセロナ五輪では、古賀さんがけがをした現場にいた。「五輪は無理だと思った。とても試合に出られないだろうと。でも悲壮感はあったが、普段と同じ畳に上がった。びっくりした。戦えるのかと思った」と振り返る。そのけがをおして金メダル。「ほとんど足の感覚はなかったということだった。奇跡が起きたと思った。心技体に傑出した選手だったが、心が一番大きかったと思う。残念です」と口にした。