自動車レースの最高峰、F1GPが26日、バーレーンGPで開幕する。日本人として7年ぶり9人目のF1フル参戦ドライバーとなる角田裕毅(20=アルファタウリ・ホンダ)が注目のデビュー戦を迎える。現地入りしたばかりの角田に、日刊スポーツが単独インタビューし、開幕直前の心境は、今後のことを聞いた。
-今の心境は
角田 本当に楽しみな気持ちでいっぱいです。緊張している? とかプレッシャー感じる? とか聞かれるんですけど、まったく逆にその余地がないというか、プレッシャーを感じる意味もないし緊張する要素もない。何が起こるか分からないですし、初めてのデビュー戦なのでもう楽しむんだという気持ちしかないです。
-アルファタウリとの契約後の会見では、30年までに年間王者7回のルイス・ハミルトンを抜くといった野望も披露したが、今後の青写真は
角田 今は目の前のことしか考えなくて、あまり将来の具体像とか2年目こうしよう、3年目どうしようとかなくて、今年に集中しようと。ボク、結構昔は未来とかそういった2年後、3年後どうしようとか、考えていたんですけど、ボク的にはプレッシャーに捉えちゃって自分的には、メンタルトレーナーと話しながら、逆にボクは目の前のことに集中した方が、よくなるし結構落ち着いていられるので、結果的に将来というのは、目の前の成績に集中して、それが勝手についてくるものだと思っているので。良くなったら良くなったで、次の年の体制だったり整ってくると思うんですけど、まあ本当に今に集中して。ルイス・ハミルトン選手の7度目の優勝とか、なんかのインタビューで「野望は何ですか?」って聞かれたと思うんですけど。とにかく今年は野望もそうですけど、あまりそういうこと考えてなくて、今年はチームメートにガスリー選手がいて、経験も豊富なドライバーなので、そういった選手から多くの経験や技術を盗んで、自分に生かしていきたいなという、そういうシーズンなので。7度のタイトルを将来抜きたいとかは、まだレースも始まっていないし、自分がそのペースだと持たないので、今年のことだけに集中します。
-昨年、メンタルトレーナーをつけて成績が良くなったと聞いていますが、その効果は
角田 レースウイークで練習始まる前とか、練習終わったあとが特になんですけど。ペースが良かったり、ペースが悪くても、予選に向かうときに結構、オレ失敗したらどうしようとか、決勝いい位置からスタートしたいので、予選を失敗したら、良かったらよくなるけど、逆に悪かったらこうなるとか、考えてしまうので、予選前に緊張どうしてもしてしまったんですね。緊張すると硬くなったり、自分の中でドライビングとか結構柔らかかったりした方なんですけど、かたくなっちゃってミスを恐れながら走るような、どうしてもそんな走りになってなかなか思うようにタイムが出なかったんです。メンタルトレーナーと話したのは、とりあえずにプランに従って、予選も練習もそうですけど、プランがあるので、プランだけに集中してそれに乗っかっていくように、プランに従って走るようにと言われて、本当に毎週、次のコーナーだったり次の週のこのコーナー、あとは予選の1周目の1コーナーでどこの位置でブレーキ踏むかとか、そういったところを考えるようにして、目の前目の前の判断を考えるようにして、やっぱり結果のところは結果論でしかないので、なったらなったでいいじゃんみたいな感じで。今の目の前のことに集中して、結果は勝手についてくるようなものなので、本当に目の前のことに集中するようにしてからは、そこまで緊張することもなくなりましたし、本当にリラックスして臨めるようになったので、コンスタントに結果が去年の優勝で出たので。
-予選、決勝前のルーティンは
角田 まだ特に決めてなくて、しいて言うなら、特にレース前は早めにウオームアップを毎回するんですけど、ちょっと体を動かして血流をよくするんですけど、ちょっと寝転がってリラックスする、音楽とか聞いたりしてリラックスするような時間を毎回設けています。結構、邦楽が好きで、日本にいると洋楽、こっちにいると英語ばっかりなので、邦楽聞きます。今流行の曲だったり、最近は優里とか聞いています。
-中嶋悟氏が鈴鹿サーキットレーシングスクール時代の最終テストで3位(2位以内が合格)になった角田さんを推薦してフォーミュラへの道が開けたと聞いています。中嶋氏は「ヘアピンやシケインといった車速がすごく落ちるところの操作が気に入った。しっかり方向転換が短い時間でできているところが目立った。F1ドライバーで言えばフェルナンド・アロンソのようだった」といった話をされていました
角田 とても光栄なことですし、推薦してもらったことは聞いていたんですけど、具体的にどういう風にホンダに言ってくれたか聞いていなかったんですけど、素直にうれしいですね。特にアロンソは誰もが認めるドライバーですし、今年も出るので。ボクがブレーキ、特にシケインのブレーキとかが自信あって、オーバーテークとかもブレーキングで自信持って抜けるので、そういったところを見てもらって本当に感謝ですし、それがなかったら今のボクはいないので、感謝しています。【桝田朗】