中村克「悔しいです」3年ぶり4度目Vも五輪派遣標準切れず 50m自由形

男子50メートル自由形決勝、優勝しガッツポーズする中村(撮影・江口和貴)

<競泳:日本選手権兼東京オリンピック(五輪)代表選考会>◇10日◇最終日◇東京アクアティクスセンター◇男子50メートル自由形決勝

中村克(27=イトマン東進)が21秒97で優勝した。3年ぶり4度目のVとなった。五輪派遣標準記録の21秒77は切れなかった。

「ここ最近、この種目はいい泳ぎができていなかった。今回は調子が良かったので勝ちたいなと思っていました。久しぶりに21秒台を出せてうれしかったんですけど、でも派遣標準を突破できなかったので。悔しいです。足りないところが少し分かったので頑張ります」

難波暉(新東工業愛知)が22秒02で2位、松井浩亮(新潟医療福祉大職)が22秒04で3位、塩浦慎理(イトマン東進)は22秒06で4位だった。

レース後、中村が報道陣の取材に応じ「19年から22秒4ぐらいでしか泳げていなかったので。今回、自己ベストには届かなかったですけど、久々に21秒台が出て良かった。これで100メートルの前半をもっと上げられると思ったので、いい締めくくりでした。100メートルは前半タイムを出せば47秒半ばに到達してメダル争いできると思う。残り3カ月、詰めていきたい」と、優勝と派遣標準突破で東京五輪代表が内定している男子100メートル自由形を見据えた。