坂本花織「またポチャってなるから」ご褒美は我慢

21年4月17日、国別対抗戦女子フリーで演技する坂本

フィギュアスケート女子の坂本花織(21=シスメックス)が、22年北京オリンピック(五輪)まで「ご褒美」を封印する。

18日、世界国別対抗戦のエキシビション前に、会場の丸善インテックアリーナ大阪でオンライン取材に対応。前日17日のフリーでは自己最高得点で、2位と躍進した。今後は来季に向けたオフシーズンに入るが「ご褒美は、今はいいです。オフとかご褒美とかしちゃったら、またポチャってなるから…」と笑っておなかの位置を触り「来年まで我慢します」と言い切った。

一問一答は以下の通り。

-今季を振り返って

坂本 今季はショート(プログラム)の構成をレベル上げたり、ルッツの(踏み切りの)取り組みとか、試合を通して気づけたことがたくさんありました。今シーズンの試合が少ない中で、たくさん試合に出られたのが、良かったし、そのおかげで、いろいろ勉強できることがたくさんあった。

-来季「攻めたい」と言っていたが、どう攻める

坂本 (振付師の)ブノワ(・リショー)先生と試合後に話しました。コンビネーションは全部後半に、とか、1点でも多く取れる構成にしたい。あとは4回転とかかなと思います。

-どういう計画で進める

坂本 シーズンオフという名のオフじゃないのは毎年なんですけれど、今年は特にアイスショーも少ないので、思い切り練習しまくりたいと思います。

-来季の目標は

坂本 北京五輪に出て、平昌の時(6位)よりもいい順位になれるように。今シーズンの土台が無駄にならないようにしたいです。

-来季に向けてトリプルアクセル(3回転半)や4回転が視野に入る。現在の理想のプログラムは

坂本 目標はショートにアクセル、フリーに4回転入れられるように練習を積んでいきたい。3回転も崩れないように練習しつつ、プラスアルファというところで、来シーズンやっていきたいです。

-世界選手権後に男子の鍵山とジャンプの話をしたと明かしていた。ヒントは

坂本 (鍵山)優真くんは本当に膝が柔らかい。跳び上がる前に曲げたり、降りてからのクッションもすごい。どのジャンプも滞空時間が長く感じた。「どうやってやっているのかな?」っていうのをちょっと聞いたりとか、ちょこちょこ4回転に向けて、見たり、聞いたりしていました。

-今後も継続して吸収

坂本 その環境に置かれたときに、その時その時でいろいろな人に。まだ跳べたことがないので、どういう跳び方でやると跳べるか分からないので、跳ぶまで試行錯誤しながら、いろいろな勉強をしたいです。

-昨年、中野園子コーチが「(4回転)ループをやっている」と言っていた

坂本 ループは埼玉の世界選手権の時(19年)にフリーが終わって、男子のフリーを見ている時に近くに安藤美姫さんがいて「ループならできそうじゃん」って言われました。ずっとそれまではトーループを練習していたんですが、トーループをし続けると、左足の負担が多かったので「右足で跳ぶってなったらループか」と…。

-取り組んでいく4回転はトーループよりループか

坂本 ループは結構イチかバチかみたいな感じで、しっかり跳ぶ前に腰が止まっていたらいけるけれど「回そう回そう…」と思うと思い切りパンクする。ループは一番危険ですよね。トーループの方が、絞めようと思ったら絞められる。

-オフシーズンだが、自分へのご褒美は

坂本 ご褒美は今はいいです。オフとかご褒美とかしちゃったら、またポチャってなるから、来年まで我慢します。

-食べたいものは…

坂本 レバーと砂肝が食べたいです。

-1人暮らしを始めているが、自宅では何を

坂本 ごく普通の生活でなんの面白みもない生活を送っています。1人だから自分がこうしたいと思ったらできる。歌いたいってなったら歌うし、踊りたいと思ったら踊る。走りまくったり、さけびまくったり、虫と戦ったりしています。