【異例】4大大会主催者が大坂なおみ「全力支援」約束 新制度構築も計画

<テニス:全仏オープン>◇2日◇パリ◇男女シングルス2回戦

4大大会の主催者が合同で、大坂をサポートする声明を出した。世界2位の大坂なおみ(23=日清食品)が、日本時間1日未明に2回戦の棄権とうつに悩まされていることを告白したことを受け、「4大大会は全力で支援したい」とコメントした。4大大会主催者が、特定の選手のサポートを表明するのは異例中の異例だ。ダニエル太郎(28)、内山靖崇(28)はともに敗れた。

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4大大会の主催者は合同で「大坂選手がコートを離れている間、可能な限りのサポートを提供したいと思う」と、全面支援を約束した。そして「選手が心身や社会的に最高の状態を保つことは、4大大会にとって常に優先事項。心のケアとともに、さらなる行動を起こしたい」と、新たな制度構築も計画しているとした。

同主催者は、5月30日に大坂が1回戦後の会見を拒否したことで、「違反を続ければ大会からの失格、4大大会への出場停止もあり得る」と警告した。4大大会の規則を適用しただけで、大坂だけ特別扱いはしなかった。

しかし、大坂がうつを告白すると、主催者へ逆風が吹いた。声明を出すことで、騒動を収集しようと試みた。「なおみが自らの言葉で重圧や不安を語ったことに敬意を表す」。特定の選手だけを支援するという発表は、過去に例がない。それだけ大きな問題に発展したことを示していた。

21年規則集の第3条「選手の会場での違反」のH項に「記者会見」がある。その条文には「けがや体の不調でない限り、勝敗に関係なく会見に参加しなくてはならない」とある。「違反した選手は最大2万ドルの罰金を科される」とも書かれている。精神的な負担が大きい敗戦時でも、現状は会見に参加しないと罰金が科される。その規則を見直すことも考えられる。例えば、年間で最大3度は拒否できるが、4度目からは罰金が発生するなど。

ただ、主催者は「スポーツには選手が他の選手よりも不当に有利にならない規則が必要」ともつづっている。すべての選手の心のケアは必要で、よりよいプレー環境を探りながら、ファンやメディア、選手、そして大会が協力していくべき。その布石なら、今回の騒動も意味のあるものなのかもしれない。