テニス世界5位ティエム、東京五輪を欠場「決断はとても難しいものだった」

ドミニク・ティエム(2019年6月9日撮影)

男子テニス世界ランキング5位のドミニク・ティエム(27=オーストリア)が17日、東京オリンピックを欠場することを表明した。「私にとって、すべてのアスリートと同様に五輪に参加し、自分の国を代表することは大きな栄誉で、(欠場の)決断はとても難しいものだった」と語った。

2021年は期待通りのスタートができず、東京でベストを尽くす準備ができないことから欠場を決めたと説明。24年のパリでプレーすることに期待したいと述べた。

昨年の全米オープンで歴史的逆転劇で優勝し、初のグランドスラム制覇を果たしたティエムは、先月開幕した全仏オープンでまさかの初戦敗退を喫していた。

2016年リオ五輪もけが以外の理由で出場を辞退しているティエムは、東京五輪も当初は辞退する予定だったが、オーストリアで行われるトーナメントのスケジュールが変更になったことで「五輪出場は夢だ」と語り、東京五輪出場に意欲を見せていた。

東京五輪を巡っては世界ランキング3位のラファエル・ナダル(スペイン)も前日、ツイッターで自身の体のことを考え、チームと話し合った結果、欠場する決断に至ったと表明したばかり。(ロサンゼルス=千歳香奈子)