【ハプニング】坂本花織SP中に2度音楽止まる「こんなこともあるんだな」

げんさんサマーカップの女子ショートプログラム中に曲が止まり、スマートフォンを操作するグレアム充子コーチ(右)と坂本花織(撮影・松本航)

<フィギュアスケート:げんさんサマーカップ>◇11日◇第3日◇滋賀県立アイスアリーナ◇女子ショートプログラム(SP)

2大会連続の五輪出場を目指す坂本花織(21=シスメックス)がハプニングに見舞われた。新SP「グラディエーター」の冒頭でダブルアクセル(2回転半ジャンプ)を成功。そこから3回転ルッツに入ろうとした瞬間、曲が止まった。

坂本は急いでジャッジ席へ向かい、曲の途中から再開できるように申告した。中野園子コーチのところへ行き、再び音楽が流れ始めると演技を再開した。次は3回転ルッツを着氷させたが、再び音楽がストップ。苦笑いするしかなかった。

中野コーチが見守る中でグレアム充子コーチとスマートフォンを操作。ジャッジ席へと向かい、三たび演技を再開した。この日3回目となった3回転ルッツの入りから、きっちりと着氷させ、後半のフリップ-トーループの連続3回転も決めた。

得点は73・74点で首位発進。坂本は「CDは先生に作ってもらって、車とかで、きちんと流れていた。もの(CD)は多分大丈夫だったと思うんですけれど、こんなこともあるんだな」と苦笑いした。高得点をたたき出したが、素直に喜ぶことはできなかった。

「本当にアクシデントが起こったのは初めてで、ある意味いい経験ができたので『まあ良かったんじゃないかな』と思います。あれで73(点)って出たのが『いいのかな?』っていう感じで、ちょっと戸惑っています」

まさかの展開で始まった22年北京五輪シーズン。約1カ月前に完成したという新SPを、さらに磨いていく。【松本航】