<アメリカンフットボールXリーグ:富士通49-17ノジマ相模原>◇4日◇X1スーパー第1節◇富士通スタジアム川崎ほか
富士通とパナソニックが快勝で発進した。富士通は最初の攻撃で先制TDパスを決めると、前半で28-3とノジマ相模原を圧倒。後半控えメンバーに代わって2TDパスを許したが、48-17で危なげなく王座奪回へ開幕戦を飾った。
パナソニックは前半で44-0と、東京ガスを大きくリードした。最後まで隙を見せずに71-0の圧勝で、2年ぶりのホームゲームで好スタートを切った。
富士通QB高木は開幕戦では初めての先発だった。最初の攻撃で順調にドライブし、WR松井への23ヤードパスで先制TDを挙げた。さらに9ヤード、28ヤード、21ヤードと4本のTDパスを決めると、第3Q早々にお役御免でベンチに下がった。パス16回中12回の成功率75%で182ヤードをマークし、まずまずの初戦を飾った。
富士通は昨年12月の日本社会人選手権決勝で、オービックにV5を阻まれた。山本ヘッドコーチは「過去にこだわらず、新しいチームを作っていこう」と再出発。その象徴が高木を中心とした、日本人QBトリオでのチーム構成だった。
この2年間エースだった米国人バードソンと再契約しなかった。RBニクソン、WRグラントの米国人コンビを生かす攻撃を選択し、手綱は高木に任せることを決断した。2年前にはバードソンが負傷し、高木が社会人決勝にライスボウルでチームをけん引して優勝。日本代表にもなった実力は誰もが認めるところだった。
山本ヘッドコーチは「及第点だがもっとできる。持ち味のクイックパスはまだまだ」と話した。高木も「開幕戦先発は初めてのこと。守備やOLに助けられた部分も多かった。まだまだできるし、もっと成長していかないといけない」と満足はしていない。
WRから転向した2番手の高津佐も、第3Qから試運転の出場となった。最初の攻撃ではQBサックにファンブルロストしたが、次の攻撃で27ヤードのTDパスを決めた。3度目の攻撃では5ヤードのTDランもマークし、多彩なプレーぶりを発揮。3人目の新人大内も終盤出場できた。
X1の8チーム中5チームで、米国人QBがエースを務めている。近年はその出来がチームの命運を分けてきた。日本人QBで2年ぶりの王座奪回を目指し、新生富士通が白星発進した。