F1角田裕毅マシンバランス苦しむ「原因究明できればポイント圏内可能」

角田裕毅(ロイター)

<F1:第15戦ロシアGP>◇決勝◇26日◇ソチ・オートドローム

第15戦ロシアGP決勝でマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)は最後尾グリッドから2位まで挽回。多くのマシンを抜き上がるためタイヤを傷め、ドライコンディションでは7位でフィニッシュするのがやっとという展開だったが、最終盤に降りだした雨にインターミディエイト(浅溝)タイヤへの交換を決断し大きなポジションアップを果たした。

「雨がなければ7位か良くても6位で終えていただろう。僕の左フロントが終わってしまっていた。今日のタイヤの状況では、僕らにやれることはそんなに多くはなかったんだ。だから最後尾から追い上げて、最後は雨が降ってきた時に正しい決断をして上手くいったというのは良かったよ」

ピットインがあと1周早ければ、まだ濡れていない路面も多かっただけに浅溝タイヤは壊れてしまっただろうと言うフェルスタッペンは、チームとの無線コミュニケーションを密に採りながら最適なタイミングを決めたと振り返った。

「あの前の周にこのままステイアウトすべきだと伝えていたんだ。失っているのは8~9秒ほどだったからね。でも次の周にはコース上にマシンを留めておくのがかなり難しくなってきたから『ピットインする必要がある』と伝えたんだ。もちろんそれが正しいかどうかは完全に確証があったわけじゃないけど、チームから『OK、ボックスしよう』とピットに呼び入れてくれた。それが正しい決定だったということだよ」

ホンダの田辺豊治テクニカルディレクターは、2位というのは予想以上の結果だと明かした。

「ドライコンディションでの初日のメルセデスAMGとのパフォーマンス差や中団グループのパフォーマンスが上がっていてそうそうオーバーテイクができないということを考えると、どこまでリカバリーしてポイントを獲得して選手権に加点できるかというのがレース前の正直なところでした。2位まで挽回できたというのは、障害となる様々な要素をチームとドライバーがきちんとマネージすることができた、雨も自分達の味方に付けることができたという非常に良いレースだったと思います」

一方、角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)はスタートで出遅れ、浮上のきっかけが掴めないまま終盤の雨でギャンブルを採ったものの失敗に終わった。

「ソフトタイヤに交換しましたが良い決断ではなくてピットに戻ってインターミディエイトに履き替えることになりました。とにかくコース上は滑りやすい状況過ぎました」

ロシアGPでは週末を通してリアのグリップ不足に苦しんだ角田は、次戦に向けてその原因をしっかりと究明したいとした。

「1周目からかなりマシンバランスに苦しんでいて、コース上に留まるのも厳しいくらいでした。今週末ずっと苦しんできたマシンバランスの問題がレースの間ずっと続きましたし、全くペースも良くありませんでした。その最大の原因さえ究明できればポイント圏内に復帰することは可能だと思っています」

(米家峰起通信員)