松元克央200自V「考えすぎて」五輪予選敗退「エンジョイガツオ」でいく

男子200メートル自由型で優勝しメダルを手にする松元(撮影・滝沢徹郎)

<競泳:日本短水路選手権>◇16日◇第1日◇東京辰巳国際水泳場◇25メートルプール◇男子200メートル自由形決勝ほか

「カツオ」こと東京五輪代表の松元克央(24=セントラルスポーツ)が、1分42秒33で優勝した。

予選は1分45秒04で全体の2位通過。決勝では先頭でレースを展開。自身がもつ日本記録1分41秒77には及ばなかったが、予選からきっちりタイムを上げた。

「自分の実力を確認できた。しっかり勝つことを意識して、タイムもついてくると思った」

花形種目の自由形でメダルを目指した東京五輪は、まさかの予選敗退となった。五輪初出場の緊張から自分の力を出せなかった。

競技後に鈴木コーチから「今後、どうするんだ」と聞かれた。「僕はパリまでやりたいです。鈴木先生はどうするんですか?」と答えると「お前がやるならおれもやるよ」と言われた。

松元は「鈴木先生は即答してくれた。僕には鈴木先生が必要。鈴木先生がいないと本気で世界で挑戦していけない。パリまで一区切りとしてやるチャンスをもらいました」と話した。

東京五輪を振り返って「メダル、メダルと考えすぎて苦しかったかもしれない。考えすぎもよくない」。「出直しとなった今後はなにガツオになるか?」と質問されて「メダル、メダルと考えすぎるのが苦しかったのかもしれない。楽しむことが大事で。何がつおにしましょうか。そうですね…」と考えてから「『エンジョイガツオ』でいきたいです」と話した。【益田一弘】