京産大、3連勝で首位浮上 伝統の「チャレンジ精神」継承で上位対決へ

前半、京産大NO8藤井(左から2人目)は相手タックルを受けながらもゴール前に迫る(撮影・上山淳一)

<関西大学ラグビー:京産大44-14摂南大>◇第1節◇24日◇滋賀・布引グリーンスタジアム◇無観客

23年ぶりの頂点を目指す京産大が新型コロナウイルスの影響で延期になっていた今季3戦目を制し、激戦のリーグにおいて開幕3連勝で首位に浮上した。

前半を19-7で折り返すと、後半は力強いFWのモールを武器に着実に加点。計7トライでボーナス点(4トライ以上)も獲得し、通算勝ち点を「14」とした。2勝1敗の同「10」で追う同志社大、天理大に4差をつけた。

元日本代表で就任1年目の広瀬佳司監督(48)は「前半はミスで流れに乗れなかったけれど、後半に修正して、京産らしいラグビーをしてくれた」と教え子をたたえた。最後に優勝したのは1998年。2000年2月8日生まれのプロップ平野叶翔主将(4年)は「首位に立ったことで、浮足立ったら勝てない。僕らはチャレンジャー。優勝する、しない、にかかわらず(歴代の先輩から)いい伝統を残してもらっている。チャレンジ精神、文化が残っている。継承して頑張るだけです」と言い切った。

第4節は31日、天理親里競技場で関西大と対戦。そこから同志社大、天理大、関西学院大という、昨季上位チームとの対戦へ進んでいく。【松本航】