<F1:第18戦メキシコGP>◇決勝◇7日◇エルマノス・ロドリゲス・サーキット
角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)はスタート直後のターン2で混乱に巻き込まれてマシンにダメージを負い0周リタイアとなった。フリー走行からチームメートのピエール・ガスリーと同等の速さを見せ予選でQ3に進出したものの、残り5戦を見据えて戦略的に今季4基目のパワーユニットを投入し、最後尾グリッド降格ペナルティーを消化したことが裏目に出てしまった。
角田自身も事故は不運だったものの好結果が期待できただけに残念だと語った。
「ものすごく残念です。クルマが良いのは分かっていましたし、かなりポイントをとるチャンスがあると思っていましたから、僕の横のマシン(エステバン・オコン)がサンドイッチされて僕の右リアタイヤにヒットして、僕のマシンがはじき飛ばされたんです。レースではこういうことも付きものですし、とにかく不運だったとしか言いようがありません」
レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが優勝、セルジオ・ペレスが3位に入り、アルファタウリ・ホンダのガスリーが中団トップの4位入賞で、ホンダ勢はトップ4に3台が入る好結果を残した。
ホンダは依然としてターボチャージャー効率の高さを維持しているものの、他メーカーもターボチャージャーを改善してきたため、これまでホンダが得意としてきた標高2200mの高地の優位性はほとんどなくなった。それでもレッドブルとアルファタウリの車体とホンダのパワーユニットが一体となって高いパフォーマンスを発揮したとホンダの田辺豊治テクニカルディレクターはレースを振り返った。
「ここはグリッドからターン1までが長いんですが、スタートでマックス選手が前を走るメルセデスAMG勢のトウに入って、ブレーキングで前に出てターン1でトップに躍り出ました。ボッタス選手がスピンしたこともあってペレス選手も3位に上がり、ガスリー選手も4位でレースを展開しました。この3人は順調なレース展開で、その中でもペレス選手がハミルトン選手に接近して何度となくオーバーテイクを試みてかなわなかったものの、ダブル表彰台を獲得することはできました。ホンダ勢としては1位、3位、4位という良いレースができました」
ホンダにとっては1965年に第1期F1活動で初優勝を挙げた地であるメキシコで、F1活動最終年となる今年も勝利を収め、パワーユニットメーカーとしてはメキシコでの最多勝記録を5勝に伸ばした。
「我々の挑戦は今年で終わりを迎えるわけですが、ホンダF1が初めて優勝したその地で良いかたちのレースができ優勝できたことはうれしく思っています。メキシコは超満員でしたし、今年は地元のペレス選手と一緒に戦ったということでものすごい歓声の中でしたし、優勝だけでなくダブル表彰台を獲得できたこともレッドブル・ホンダが強くなったことを表していますしうれしく思っています」
2021年のF1シーズンは残り4戦。メキシコシティGPから3週連戦となり、次戦ブラジルGPは今週末に行われる。
(米家峰起通信員)