<関東大学ラグビー対抗戦:帝京大14-7明大>◇第6節◇20日◇東京・秩父宮ラグビー場
帝京大が、対抗戦3連覇を目指す明大との全勝対決に14-7で競り勝ち、2018年以来3年ぶりの対抗戦優勝へ大きく前進した。
前半はほとんど自陣に進入を許さず猛攻を仕掛け2トライ2ゴール。後半は一転して自陣深くまで明大に攻め込まれるシーンもあったが、粘り強く守り切り1トライに抑えた。
帝京大は前半3分、最初のマイボールスクラムで明大FW陣を押し込み、反則を誘った。「FWとしてスクラムにプライドを持っていたので」と主将でPR細木康太郎。これで流れに乗った。
同15分に先制トライで口火を切ると、28分にWTB白國亮大(4年)の30メートル以上をゲインに、プロップの照内寿明(4年)が応えた。サポートに回り、そのままボールを受けるとインゴールに飛び込んだ。
105キロながら高校時代には50メートル走6・4秒を記録した照内は「白國が『テル、来いよ!』と言われて。これはいかなアカンなと思って」と振り返り、パスを受けると、無人のスペースを激走した。後ろから迫る明大の守備陣を物ともせず決勝トライを決め、この試合のプレーヤーオブザマッチ(POM)に輝いた。
明大とは対抗戦で18年、19年と土を付けられた。今春久々に勝利したとはいえ、全く油断はなかった。照内は「試合前に細木が『対抗戦の借りは対抗戦で返そう』と言ってくれて。その言葉でぐっとなった」。闘志が前面に押し出たゲームを80分間貫いた。
岩出雅之監督は「ストラクチャーを含め粘り強く戦うことができた」と語り、「得点差以上に中身のある1勝だった」と強調した。
次戦は最終戦の慶大。開幕から唯一の6戦全勝となり、優勝へのカウントダウンも始まってきたが、主将の細木は既にその先も見据える。「対抗戦、選手権と一つずつタイトルを取っていきたい」と話した。【平山連】