<ラグビーテストマッチ:日本20-29スコットランド>◇20日◇英エディンバラ
日本(世界ランク10位)が敵地でスコットランド(同7位)に20-29で敗れ、21年のテストマッチを終えた。
後半32分には6点差に迫ったが、あと1歩届かず、前週ポルトガル(同19位)に勝利した欧州遠征を1勝2敗で終えた。23年ワールドカップ(W杯)フランス大会まで約2年に迫り、15年W杯日本代表コーチの沢木敬介氏(46)が現在地を分析した。
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スコットランド戦はティア1(世界の強豪10チーム)に勝つための、日本の強みを再確認できた。ポゼッション(ボール支配率)は最終的に49%だったが、自陣から早いテンポでボールを動かした。相手はペナルティーを繰り返し、後半にはFWの足が止まっていた。(5-60で敗れた6日の)アイルランド戦(ポゼッション37%)のようにキックを積極的に蹴るプランにせよ、ある程度、ボールを持たないと強みが出ない。
ただ蹴るのではなく、強度の高い流れの中で(敵陣に)持ち込むために蹴る。しっかりとボールを動かしながらCTB中村、WTB松島、FB山中らのキックを使って前進できていた。
この秋の戦いを見ていて、どのチームもボールをしっかり(保持し)動かしている。現在のラグビーはペナルティーの約70%が防御側。キックが多い南アフリカでもポゼッションで50%を超えてくる(20日イングランド戦も55%)。防御を続けるのはリスクがあることを示しており、ノットロールアウェー(タックルした選手が攻撃側の球出しを邪魔する反則)も、厳しく取られている傾向がある。
W杯まで残り2年、防御の強化は絶対に必要だ。現在の代表は、フランスでプレーする松島以外の全員が(22年1月に開幕する)リーグワンのチームに在籍している。リーグ全体を国際的なレベルにしないといけない。レフェリングはもちろん、リーグ内のチームで代表の根幹となる部分を共有してもいい。例えばニュージーランドは「オールブラックス」が一番上にあり、大きなラグビーのスタイルが共有されている。日本の特徴である早い展開、その上でゲームの強度が上がれば、代表の強化にもつながる。リーグワン全体でレベルを上げていくことも、大事な要素だと思う。(横浜キヤノンイーグルス監督)