ソルトレークに向かう小型機は満席 スピードスケートW杯第3戦へ記者出国

ロサンゼルス国際空港の入国審査に並ぶ旅客たち(撮影・三須一紀)

【ソルトレークシティー2日(日本時間3日)=三須一紀】スピードスケートのW杯第3戦が3日(日本時間4日)から米ソルトレークシティーで始まる。新型コロナウイルスのオミクロン株による影響が広まる中、記者が日本を出国し、現地取材に至るまでの過程を振り返る。

岸田文雄首相が日本に入国する航空機の新規予約停止を各航空会社に要請した1日、私は羽田空港からソルトレークシティーに向けて飛び立った。国際線が離着陸する羽田空港第3ターミナルのチェックインカウンターは閑散とし、免税店や航空会社のラウンジも閉まっていた。

旅客の中にはコロナ禍のため出入国に必要な書類を忘れた人も見受けられ、航空会社職員に促されてカウンター脇のテーブルで記入する光景も見られた。

それでもロサンゼルスに向かう機内の座席は半数以上が埋まっている印象だった。乗り継ぎのロサンゼルス国際空港では入国審査に多くの旅客が列をなした。

米国内でも1日、オミクロン株の感染者がカリフォルニア州で確認された。それを受け米政府が全ての入国者に対するウイルス検査を厳格化し、航空会社に提示する陰性証明の取得期限を、出発3日前から1日前に短縮すると米メディアが報道。そのことを同日、ロサンゼルスで航空会社職員に聞くと「まだ航空会社にも情報は降りてきていないので何もお答えできず、すみません」と困惑していた。

ソルトレークシティーに向かう機内は小型機とはいえ満席。それでも旅客は全員マスクを着用し、乗降時も含め整然としていた。ソルトレークシティー国際空港も人は多め。日本との文化の違いもあるが、到着客と出迎え客がハグをする場面が多く見られた。