【清水宏保氏】29日代表選考会は村上右磨が有利 金に一番近いのは新浜立也

村上右磨(2021年10月22日)

北京オリンピック(五輪)まで16日で50日前となった。18年平昌五輪で3個の金を含む6個のメダルを得たスピードスケート。前回はすべて女子だったが、今回は男子も強い。特に500メートルの層は厚くメダル候補が居並ぶ。日本記録保持者で、今季ワールドカップ(W杯)2勝の新浜立也(25)と初優勝を含め好成績の続く森重航(21)の選出は確実。残り1枠は29日に開幕する日本代表選考会(長野)で決まる。98年長野五輪の清水宏保以来、24年ぶりの金メダルへ期待が高まっている。

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男子500メートルで金メダルに一番近い日本勢は新浜だ。スピードがあり精神的に安定し、一発の勝負強さもある。W杯を見ても五輪にピークの頂点を合わせていると感じた。村上も33秒89を含む2本連続の33秒台で、滑りが安定し、期待できる。

ただW杯を見る限り海外勢が本来の姿を見せていないところが怖い。一方、日本勢は五輪選考が懸かっていたので、ある程度、本気を見せていた。この差が五輪でどう出るかだ。

中国勢は五輪会場で33秒台を出していると聞く。金メダルは33秒台の勝負になる。となれば日本勢も33秒台を経験し、スピードの恐怖心に慣れた選手の方が勝負できる。

森重は初のW杯でどうなるかと思ったが勢いがすごい。ただ金メダル争いの上では5日のソルトレークシティー大会の優勝タイム33秒99は物足りない。カルガリーで狙って2本、33秒台を出した村上の方が安定感がある。

年末の選考会は村上が有利だろう。国内組はものすごいタイムを出さないとひっくり返らない。国内組が満場一致で五輪代表の俎上(そじょう)に載るには、優勝タイム34秒5以上で来ないと厳しいのでは。それだけ海外組がW杯でしっかり結果を残した。(98年長野五輪男子500メートル金メダリスト)