ノルディックスキー・ジャンプの冬の国内開幕戦となる名寄ピヤシリ大会が21日、北海道・名寄市ピヤシリシャンツェ(ヒルサイズ=HS100メートル)で行われた。
参加した女子選手たちには、悲痛な思いをかかえながら必死に前を向く姿があった。来年1月に開催予定だったワールドカップ(W杯)札幌大会、蔵王大会が新型コロナウイルスのオミクロン株感染拡大の影響で中止が決まった。22年北京五輪代表選考対象の大会だった。現在海外遠征メンバーから漏れて国内に残る選手たちは、同大会出場で代表入りするチャンスにかけていた。国内組の五輪出場の可能性は難しくなった。
この日出場の女子で最年長だったベテラン茂野美咲(35=CHINTAI)はショックを隠せない。「五輪に出られないのか…と落ち込み続けている。五輪を目指して4年間やってきたので。今は葛藤しながら」と率直な気持ちを明かす。
3位だった小林諭果(27=CHINTAI)は「仕方ない。どうしようもないことだけど、そこにかけていた選手は私だけではなかった。悲しい。気持ちの切り替えはうまくできていないけど、国内でできることをするしかない」と、何とか気持ちを奮い立たせている。弟は今季W杯で3勝を挙げ、五輪で金メダル獲得が期待される小林陵侑(25=土屋ホーム)。姉弟そろって夢舞台出場を目指していた。
それでも出来ることをやろうと努力を続ける。「会社のみなさんが応援してくれているので国内でいい成績を出していい報告をと思って今季は頑張っている」と小林。茂野も「五輪のチャンスがなくなって、モチベーションが落ちるかなと思ったけど意外と落ちていない。大会になれば国内でも一番を取りたいと思ってやっている。明日(22日吉田杯)も頑張りたい」と話していた。