【フィギュア】河辺愛菜が涙「すごく怖かった試合でした」未知の五輪に戸惑いジャンプ乱れた

女子フリーの演技をする河辺(撮影・垰建太)

<フィギュアスケート:北京オリンピック(五輪)>◇17日◇首都体育館◇女子フリー

五輪初出場の河辺愛菜(17=木下アカデミー)は目にたまる涙を何度もぬぐい、思いを言葉にした。

フリーは104・04点で、15位だったショートプログラム(SP)との合計は166・73点。自己ベストには38・71点も届かなかった。

【フィギュア】坂本花織メダル挑戦!ワリエワ最終25番/女子フリー速報>>

「今までで一番悔しいです。ショート(SP)が終わってから不安というか、ずっと緊張して、そわそわしていた。本当に申し訳ないし、もう、こういう思いをしたくないです」

【フィギュア】ワリエワ、坂本花織、樋口新葉、河辺愛菜ら出場/女子フリー写真特集>>

オリンピック-。そのワードだけでは分からない世界を知った。現地入り後、設けられている公式練習は短い日で35分。長くても80分にとどまった。この日、40分間の公式練習では3回転ルッツ、トリプルアクセル(3回転半)が不調に陥った。練習終盤にはその2種類を跳んで7本連続転倒。そうして本番を迎えた。

「いつもよりすごく短い時間での調整が難しかったんですが(成績が)上の方はそれができている。30分でやる練習をしてきたけれど、それももっともっと必要だったかなと思います」

迎えた本番。五輪へ導いてくれたトリプルアクセルを信じ、跳びきった。着氷が乱れ、3回転ルッツ2本はともに転倒した。「すごく怖かった試合でした」。これまでと全てが違った。

まだ17歳。テレビを見て、憧れてきた舞台は厳しさを教えてくれた。3月には世界選手権(モンペリエ)、4年後にはミラノ・コルティナダンペッツォ五輪を控える。思いは強まった。

「あまり良かったところはありませんでした。それでも諦めずに滑れたところだけは、良かったかなと思います。4年後は出場するだけじゃなくて、ちゃんと上位を目指したい。それができるような選手になって出場したいです」

2度と忘れない経験を胸に、前へ進む。【松本航】