Wリーグ秋田 95年生まれコンビ、小沢彩佳&砂川夏輝が一心同体で白星目指す

精度の高い3点シュートを放つ小沢

北国と南国出身の95年生まれコンビが、チームを連敗脱出に導く。Wリーグ・アランマーレ秋田が今日19、20日、愛知・豊田市内でトヨタ紡織と対戦する。北海道出身の小沢彩佳(26)は、3点シュート成功率42・62%で個人ランキング3位。沖縄出身の砂川夏輝(26)は、1試合平均13・50得点で同10位。正反対の地から秋田にやって来た「マコとコア」が一心同体となり白星を積み上げる。【取材・構成=相沢孔志】

<3点シュートで役割発揮>

精度の高い3点シュート(3P)で存在感を見せる。小沢は開幕から11月までの10試合では3Pを18本中6本沈め、成功率3割3分3厘。だが、12月以降の10試合では43本中20本成功で4割6分5厘と大幅に成功率を上げた。「たとえ3分、5分の出場でも自分の役割は3Pを決めること。自分の役割が発揮できるようになった」と力を込めた。

3Pの成功率ランキングは現在3位。小沢は成功率向上の要因に「誰かが私のディフェンスに対してスクリーンをかけてくれてフリーにしてくれる」とチームメートの献身的な姿を挙げた。シュートは「迷ったら入らない」。スクリーンをかけてくれると分かった瞬間に走りだし、フリーでボールを受け「キャッチしたら打つ」と素早く狙いを定め、ゴールにシュートを放つ。

2度の大ケガを経て在籍4年目の今季に臨んでいる。2年目に左足アキレス腱(けん)断裂、復帰した3年目には左膝の前十字靱帯(じんたい)を損傷。だが、ケガをプラスに捉えた。「ケガをして何がダメなのかが分かって、そこを重点的に強化してきた。みんながつないだボールで3点を決められたらとても大きいことなので、シュートの精度も高めてきた」。

攻守で輝くシーサーガールは頼れる存在であり、影響を受けている。「砂川の頑張りを見て自分もやらなきゃという気持ちになる。尊敬もしていて。コートの中で大きい存在」。シーズンはすでに終盤。今後の試合に向け「小嶋(裕二三)ヘッドコーチから与えられている役割はしっかり全うしたい」と気持ちを引き締めた。コートネームの「マコ」には「前向きにコートに立つ」という意味が込められている。逆境に立たされても、不屈の心で何度も放物線を描く。

◆小沢彩佳(おざわ・あやか)1995年(平7)4月24日生まれ、北海道・帯広市出身。音更小2年で競技を始め、下音更中-帯広南商高-北翔大。18年にアランマーレ秋田入団。167センチ。ポジションはシューティングガード。コートネームはマコ。

<30得点が目標>

スピード全開で駆け抜ける。砂川は一瞬を逃さないドライブからジャンプシュート、3点シュート(3P)で得点を重ね、1試合平均13・50得点はチームトップ。ここまでエース級の活躍を見せているが「自分は30得点を取りたいという目標だったので、半分の15点にも到達していない。個人的にはまだまだやれる」と現状に甘えていない。

早大卒業後は沖縄の空港で地上職を勤め、20年4月からアランマーレ秋田でプレー。初めてのWリーグはレベルの高さを痛感しながらも、プレーできる喜びをかみしめる。「日本代表の方や強い選手がたくさんいるWリーグの対戦はどのチームも楽しくて」。開幕から連敗でも落ち込むことはなく、今季のスローガン「Challenge!」のように次に気持ちを切り替えた。一心不乱で戦った20試合は「あっという間だった」と振り返った。

同世代の道産子シューターに信頼を寄せている。「(小沢は)キャッチアンドシュートが速い。自分がどのタイミングでパスを出してもシュートを決めるイメージがある。(3P成功率の)ランキングはもっと上にいってほしい」。在籍21人のうち、地元・秋田出身は2人で県外出身者が多く「秋田に来なかったら交わることはなかったと思う。いろいろな人とバスケットができてすごくうれしい」と縁を感じている。

試合は残り4試合と少なくなったが、目標はこれまでと変わらない。「攻めて切り崩すところやディフェンスでは積極的にプレッシャーをかけてスチールを狙いたい」。コートネーム「コア」には「チームの軸(core)となるように」という思いが込められている。小さな体でも自分を信じ、最後まで背番号「15」は輝き続ける。

◆砂川夏輝(すながわ・なつき)1995年(平7)6月30日生まれ、沖縄・中頭郡中城村出身。津覇小3年で競技を始め、中城中-西原高-早大。20年にアランマーレ秋田入団。162センチ。ポジションはシューティングガード。コートネームはコア。