東京五輪女子空手銀のウクライナ選手「次々と爆発が起こっている」ロシア軍上陸の地で悲痛な思い

ウクライナのアンジェリカ・テルリウガ(右)(2021年8月5日撮影)

ロシアのウクライナ侵攻で、アスリートやスポーツ関係者が悲痛なメッセージを発信している。ウクライナの空手選手で、東京五輪女子組手55キロ級銀メダルのアンジェリカ・テルリウガ(29)は25日までに自身のインスタグラムで、周辺で爆発音が鳴り響く状況への恐怖をつづった。悲劇に直面する沈痛な思いだけでなく、スポーツ界から平和を願う声が上がっている。

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テルリウガは恐怖に襲われながら惨状を訴えた。黒海に面するウクライナ南部オデッサは、ロシア軍が上陸したと報じられている場所だ。自身のSNSで悪夢の体験をつづった。

「朝5時に爆発音で目覚めて怖かった。全世界は、ロシア軍が戦車で私たちの母国に乗り込んできたことを知っているだろう。ヘリコプターやミサイルによる爆撃を受けた。怖い。こんなにも恐怖を感じることがあるなんて信じられない。私の愛するオデッサの町で次々と爆発が起こっている。ウクライナの全領土が侵略者と戦っている!!! どうすればいいんだろう? わからない」

東京五輪で銀メダルを獲得した空手家は、道着姿の自身の画像とともに、母国が爆撃を受けている様子がわかる複数の動画も投稿。爆撃の瞬間、黒煙が上がる町の様子、崩壊した建物…。たった半年前、東京で“平和の祭典”の舞台に立ったメダリストは、いまや戦場と化した母国で命を脅かされている。

「多くの人が『安全か』と書き込んでくれた。そんなわけがない! あなたの国で真実を伝えてください。戦争を止めるように乞うてください」

目を覆い、耳をふさぎたくなるような惨事。その渦中にいても、アスリートは希望を失おうとはしない。懸命に光を見いだそうとしている。そして協力を訴える。

「ロシアは私たちの敵ではない。この敵には顔がある。私は世界に正義があることを望んでいます。最終的にすべての国が私たちをサポートしてくれることを望みます!!!! 今しかこの悪夢を止めることはできません!」。侵攻を受けた街から悲痛な思いを発信していた。