ソフトテニスいとこペア国松樹人&巧が東北高に進学 全小で春夏連覇、ともに全日本U14

今春、東北高(宮城)に進学する国松巧(左)と国松樹人

千田中(小千谷市)・男子ソフトテニス部のいとこペア国松樹人と国松巧が、春の選抜と総体合わせ10度の団体戦Vの強豪、東北高(宮城)に進学する。小千谷市ジュニアで競技を始めた2人は全小で春夏(5年、6年の部)連覇を達成した実力者。中学ではペアでの活動に加え、樹人がシングルスで全国制覇、巧が別ペアでのダブルスでアジア3位の成績を残した。高校では全国トップクラスの選手が集まる厳しい環境に身を置き、さらなる飛躍を目指す。

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故郷を離れ、全国の強者が集う強豪校に飛び込む。国松ペアが住む小千谷市の積雪は2メートルに迫り、屋外で練習できない。コロナ禍で部活動は中止されており、自宅周辺で筋トレやランニングを続け、東北高入学に備えている。「早く、球をいっぱい打ちたいけど仕方ない。今できることを探して取り組む」と2人は声をそろえる。

樹人・巧のいとこペアは全小で春夏連覇(5年、6年の部)を達成。ともに全日本U14に選出されるなど世代トップを走ってきた。だが北信越王者で臨んだ最後の全中は16強で敗退。「絶対に取り返したい」と高校での日本一奪還を誓い合う。

後衛・樹人は身体能力の高さと正確なショットが武器。シングルスでも小6時に全小、中1時にジャパン杯U14を制した。高校ではシングルスNO・1を決めるハイスクールジャパン杯にも挑むつもりだ。「将来はナショナルチームに入り、世界と戦える選手になりたい」。

前衛・巧は鋭い読みと、ミスをおそれない強気なプレーでネット際を制圧する。U14日本代表で出場した19年8月アジアジュニアでは樹人とは別ペアで出場したダブルスで3位に輝いた。「高校ではバックハンドなどの技術を高めて勝負したい」と言う。いとこであり、良きライバルでもある2人が互いを高め合い、さらなる飛躍を目指す。【小林忠】

▽東北高ソフトテニス部・中津川澄男監督 いとこ同士にしか分からない『あうんの呼吸』のようなものがある。(進学後は)お互いのために1度、違うペアと組ませるというプランもある。長所をわかり合えばもっと伸びる

◆国松樹人(くにまつ・きりと)2006年(平18)11月12日生まれ、小千谷市出身。幼稚園の年長で小千谷市ジュニアに入団。千田小6年時に全小シングルス優勝。千田中1年時はU14ジャパン杯シングルス優勝。全日本U14、17入り。171センチ、56キロ。

◆国松巧(くにまつ・たくみ)2007年(平19)1月20日生まれ、小千谷市出身。千田小1年から小千谷ジュニアで競技を始める。千田中1年時、U14日本代表でアジアジュニアに出場し、ダブルスで3位。166センチ、50キロ。