ラグビー「リーグワン」のコベルコ神戸スティーラーズ(旧神戸製鋼)が、不戦敗阻止へ、異例の「マスク着用トレ」を断行した。
4日の東京サントリーサンゴリアス(東京SG)戦(秩父宮)に向け、2日は神戸・灘浜グラウンドで練習を公開。試合形式の実戦を含め、全選手がマスクをしたまま走り回った。
新型コロナウイルスの陽性者が出た影響で2月19日のトヨタヴェルブリッツ戦、26日のNTTドコモレッドハリケーンズ大阪戦と2試合連続の不戦敗。いずれも勝ち点0となり、12チーム中8位に沈む。これ以上、勝ち点を失うのを防ぐため、練習を再開した27日から「マスクトレ」を継続しているという。
トヨタ戦で公式戦初先発する予定だった明大出身の4年目フランカー前田剛(26)は「マスクをせずに練習をして、チーム内にコロナが出れば濃厚接触者になってしまう。また試合ができなくなるのは避けたいです」と危機感を抱く。東京SG戦での先発デビューへ「トヨタ戦を楽しみにしていましたけど、またチャンスをもらえるように頑張ってきた。秩父宮は(明大時代の)大学選手権以来。闘争心を出したい」と気を引き締めた。
練習中は激しいコンタクトで、布製のマスクが破れる選手もいた。その度に、スタッフが走ってマスクを交換。19年W杯日本代表プロップの中島イシレリ(32)は比較的強度のある布製ではなく、なぜか紙製の使い捨て白マスク。苦しいのか、時折、マスクをずらして呼吸する場面もあった。
ゲーム主将を務めるSH日和佐篤(34)は「マスクを着けたままだと、息がしにくいし疲れました。健康あってのラグビー。仕方がないです」と苦笑い。
その一方で「サントリー時代に(心肺機能を上げるため)マスクをしたまま練習をしたことがある。効果があるかも知れないので、プラスに捉えたい」と前向きに話していた。