引退内村航平「僕の体操人生はここでは絶対に終わらない」6種目で”美しい体操”を随所に発揮

「KOHEI UCHIMURA THE FINAL」のフィナーレでスタンドのファンに向かってガッツポーズを見せる内村(撮影・菅敏)

体操男子で五輪個人総合2連覇の内村航平(33=ジョイカル)の競技人生最後の舞台となる「KOHEI UCHIMURA THE FINAL」が12日、東京体育館で開催された。

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1月に引退発表した内村のために用意された演技の場。リオデジャネイロ、東京の両五輪の代表メンバー10人が集まり、採点なしの演技会で技を出し合った。

「6種目やってこそ体操」。その信念を体現するべく、代名詞の「美しい体操」を随所に発揮。満員の観客の前で雄姿を見せた。

クロージングセレモニーでは、ゆずの「栄光の架け橋」が流れるなかで、幼少期の演技の映像が流れた。

その後にマイクを握り、こう語った。

「まず、今日、そして、これまで応援してくださったみなさん、本当に本当にありがとうございました。

体操を始めて30年、辛いことしかなかったなと。ですが、ここにいる日本代表の仲間達や自分自身で勝ち取ってきた結果、技を習得したときの喜びが、その辛さを凌駕していきました。それを知ってしまうと、ずっと体操をやっていたいなと思っていたんですけど、昨年五輪、世界選手権、そして今日も最後の最後、鉄棒、そんなに良くなかったし、これが潮時かなと思って、昨年の世界選手権の後に引退を決断しました。

僕としてはここで終わりより、新しい一歩を踏み出す。すごく前を向いています。これからも体操競技は進化していきますし、日本の体操としても前を進んでいかないといけない。僕にしかできない技術の追い求め方を後輩たちに伝えていきたい。こういうイベントを中心に、普及とより深い技術の向上、伝統の伝承もしていければいいかなと思ってます。

やはり、ここに立っている以上、ここまで続けられる体で生んでくれた両親に感謝してます。そして、この会に出演してくれた選手、スタッフのみなさん、僕のことを引き立ててくれてありがとうございました。

会場に来ているみなさん、こんなにたくさんの方が来てくれると思ってなかったので、僕は幸せな体操人生を歩ませて頂いた。

僕の体操人生はここでは絶対に終わらない。競技者ではなく、あたらしく、1人の人間、内村航平として応援してくれたらうれしいです」