【フィギュア】宇野昌磨「練習以上が出た訳じゃなくて、練習通りの演技」首位 跳びはね喜び表現

男子SPで演技する宇野(ロイター)

<フィギュアスケート:世界選手権>◇24日◇フランス・モンペリエ◇男子ショートプログラム(SP)

北京オリンピック(五輪)銅メダルの宇野昌磨(24=トヨタ自動車)が、SP世界歴代3位の109・63点で首位発進した。

冒頭の4回転フリップ、4回転-3回転の連続トーループ、トリプルアクセル(3回転半)とジャンプを全て成功。スピン3つ、ステップも最高のレベル4とし「素直にうれしかった。練習以上が出た訳じゃなくて、練習通りの演技ができた」と跳びはねて喜びを表現した。

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北京五輪から1カ月。現地入り後から、その間の練習に対する充実感が言葉に表れた。「確かな手応えを感じている」「これ以上ない」「思い残すことない」「やりきった」…。チェン(米国)、羽生結弦(ANA)に次ぐSPの高得点よりも、練習の成果を演技に込められたことがうれしかった。

中1日で迎えるフリー。初優勝が手に届く位置に「もちろん優勝したい気持ちも、心の何%かはあるけれど…」と本音を口にし、宇野らしい目標を立てた。

「僕のフリーはやっぱりショート(SP)のように、終わった後にすがすがしい気持ちで『良かった』といえる演技が1回もない。ジャンプを降りた後の最後のステップ。ちゃんと(振り付けた)ステファン・ランビエル・コーチが満足できるものにしたいです」

積み上げた練習通り、ランビエル・コーチが願う通りの滑りを、モンペリエの地に残す。【松本航】