「フィギュア」だけじゃなく「スピード」も見て!銅メダル森重航が訴え 閉会式では肩車アピール

会見に応じる北京五輪スピードスケート男子500メートル銅メダルの森重航(撮影・三須一紀)

北京五輪のスピードスケート男子500メートルで日本男子にとって3大会ぶりとなる銅メダルを獲得した森重航(21=専大)が25日、今季の総括会見に臨み「フィギュア」だけでなく「スピード」にも注目してほしいという思いを訴えた。

先月20日、五輪閉会式の入場の際、肩車で担がれて現れた森重。その際の思いを聞かれ「注目されているか分からなかったスピードスケートを、注目して見てほしいという思いで(肩車を)させてもらった」と振り返った。日本代表のチームメートとも「スピード」がどうすれば注目されるかという意見を交わすという。

地元の北海道別海町でもスケート人口が減っているといい「まずは競技者としてスケートに憧れを持ってもらえる競技者になろうと思う」と語った。「どうしてもフィギュアに注目が集まりがちな中、スピードを見てほしいという思いか」と聞かれ「はい。そういう思いです」と率直に言った。

「スピード」の魅力について「自分の500メートルは後半型。バックストレートから第2コーナーのスピードを見てほしい」とアピール。さらに「選手によって(滑り方の)タイプが違うので、そこを理解してくれたらさらに面白いと思う」と述べた。

来季以降の目標については同じ別海町出身の新浜立也(25=高崎健康福祉大職)が持つ33秒79の日本記録更新を挙げた。その先の世界記録33秒61についても「まだ想像できないが、それが目標と出来るようにしていければ」と答えた。

4月からは大学4年となる。卒業後の進路について考える時期だが、今月末で名門日本電産サンキョーがスケート部を廃止する。この点について「衝撃的だった。憧れの企業で、ずっと活躍されていたので悲しい」と述べた。続けて「選択肢が狭まってしまう」と危機感を覚えた。

これからつかの間のオフに入るが、やりたいことを聞かれ「温泉に入りたい」とひと言。実家の家族と温泉旅行に行く予定があるといい、森重が希望する温泉を選ぶ。

4年後の金メダル獲得への思いを聞かれ「今回の五輪で金メダルを取ることの難しさは感じられた。まだ4年後のことは考えられていない」と正直な思いを口にした。【三須一紀】