ヴォレアス北海道V2初優勝、入れ替え戦へ 今季で引退の越川優、V1昇格は「目標であり使命」

ヴォレアス北海道対富士通 V2初優勝を決め胴上げされるヴォレアス北海道の越川(撮影・佐藤翔太)

<バレーボール・Vリーグ男子2部:ヴォレアス北海道3-2富士通>◇27日◇深川市総合体育館

ヴォレアス北海道がリーグ4連覇中の富士通を3-2で下し、今季最終戦でV2初優勝を決めた。今季限りで現役を引退する元日本代表の越川優(37)が、優勝条件だった2セット獲得を決めるスパイクを放つなど、道内ラストゲームでの悲願達成に貢献した。チームはV1昇格をかけ、入れ替え戦(4月9、10日、神奈川・小田原アリーナ)に挑む。

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優勝を決めたのは越川だった。本人も「あんまり覚えていない」と無我夢中だった。セットを奪えば優勝が決まる第4セット24-14の場面。味方のトスに左サイドから飛んだ。相手コートのライン際に決めるウイニングスパイク。初のV2優勝を確信すると右手でガッツポーズし大きくほえた。

試合後の引退セレモニーでは叔母から花束を受け取った。その後約5分間、見守るファンの前で言葉を発した。昨年12月に引退を決めたことを明かし「自分のイメージするプレーができなくなってきたのが本当の理由です」。それでもこの日の試合では、アタックでチームトップの15得点を挙げるなど存在感を発揮した。

元日本代表で主将経験もあるバレー界のレジェンドは、チームに大きな刺激を与えてきた。今季はコーチも兼任。エド・クライン監督(40)は「プロフェッショナルとして素晴らしかった。練習では毎回一番先に来て最後に会場を出ていた。体のケアだったりリカバリーの面だったり、選手たちのいい手本だった」と敬意を表する。佐々木博秋主将(27)は「一緒にコートに入っていて安心感がある先輩でしたね。やりやすいチームにしてくれたと思う」と振り返る。

北の大地にやってきて2シーズン。合宿などで「旅行に来る場所だと思っていた」と笑うが、今では「自分の人生で忘れることがない場所」に変わった。この日は1026人の視線を浴びながら道内最後のゲームをかみしめた。目指す悲願のV1昇格へ「ここにきた1番の目標であり使命だと思っている。また1つ強くなって次の試合に挑みたい」。最高の形をつくりユニホームを脱ぐ。【山崎純一】

◆ヴォレアス北海道 日本初のプロチームとして16年10月設立。17年6月、Vリーグに準加盟チームとして正式加入。17-18シーズンからVチャレンジリーグ2(当時3部相当)に参入し初年度優勝。18-19シーズンから移行したVリーグの3部を連覇した。19-20シーズンは同2部で2位も、新型コロナ感染拡大の影響で入れ替え戦は中止。20-21シーズンも2位で入れ替え戦に臨むも1勝1敗でV2残留となった。チーム名の「ヴォレアス」は、ギリシャ神話の北風の神「ボレアース」の頭文字BをバレーボールのVに置き換えた。初年度からエド・クライン監督が指揮を執る。

◆Vリーグ男子1部2部入れ替え戦 4月9、10日の2日間行われる。V1の9位対V2の2位、V1の10位対V2の1位の対戦。2戦方式で戦い、勝利数が多いチームが上位。2チームの勝利数が並んだ場合は<1>ポイントの高いチーム<2>セット率の高いチーム<3>得点率の高いチーム、の順で上位を決める。