ふたば未来学園1年生ペア4強「信じられない。まさか勝てるとは」/全国高校選抜バドミントン

得点を挙げタッチを交わす、ふたば未来学園・須藤(左)山北ペア

<全国高校選抜バドミントン>◇27日◇男女個人シングルス1、2回戦、男女個人ダブルス1回戦~準々決勝◇日環アリーナ栃木

女子ダブルスは、ふたば未来学園(福島)の1年生ペア、須藤海妃(めい)、山北奈緒が、東北勢唯一の4強入りを果たした。男子ダブルスは、聖ウルスラ英智(宮城)の山岡陸歩(ときほ=2年)、安保武輝(むつき=2年)ペアが初の4強入り。ふたば未来学園の2年生ペア岩野滉也、斎藤駿と崎野翔太(2年)、谷岡大后(だいご=1年)ペアが4強。東北勢が4強に3組名を連ねた。準決勝、決勝は今日28日に行われる。

ふたばの芽が笑顔の花を咲かせた。須藤、山北は2回戦で26日の学校対抗決勝ダブルスで1-2と敗れた柳井商工(山口)、田口真彩(1年)、明地陽菜(2年)ペアと対戦。第1ゲーム(G)を14-21と取られたが、第2、3Gを21-16と奪って逆転勝利。学校対抗の借りを返した。山北は「信じられなかったです。団体で負けたので、もちろん勝ちたいと思っていたのですが、まさか自分たちが勝てるとは思っていなくてびっくりしました」と喜んだ。須藤は「試合に入る前から勝つことしか考えてなかったです。後のことを考えず、この1試合に集中できたことが良かった」。この試合にかける思いの強さが勝利を引き寄せた。

リベンジの勢いそのままに準々決勝は、四天王寺(大阪)の古根川美桜(2年)、畑末真緒(1年)ペアに2-0のストレート勝ち。第1Gはジュースにもつれ込む熱戦を27-25と制した。須藤は「(自分たちは)苦しい状況になるといつも雰囲気が悪くなるのですが、お互いで我慢しあって、笑顔でやれました」。試合前から「笑顔!」と声をかけあい、笑顔を絶やさなかった。

山北は「4強でちょっとだけ自信がつきました。でもまだまだ満足していない」とさらに上を見据える。女子ダブルス4強は2人以外全員が2年生。2人は「ここまで来たからには優勝して帰りたいです」と口をそろえた。選抜の頂点へ、1年生らしく思い切ってチャレンジする。【濱本神威】

○…聖ウルスラ英智は比叡山(滋賀)の池山蒼人、衣川真生ペアとの準々決勝第1Gを7-21で落とし、トップアンドバック(前衛、後衛が縦に並ぶ陣形)を徹底した。安保は「第1Gはやられっぱなしだった。第2Gに入る前に、自分たちの形を作ろうと話し合いました」。2回戦、準々決勝ともに陣形を整え巻き返した。山岡は個人戦シングルス1回戦敗退。「初めての(ダブルス)4強にホッとしちゃった部分がありました」と反省。準決勝は東北大会団体、個人で敗れたふたば未来学園の岩野、斎藤ペアと対戦する。2人は「向かっていく姿勢で自分たちのプレーを」と口をそろえた。