<テニス・マイアミオープン>◇29日(日本時間30日)◇女子シングルス準々決勝ほか
4大大会4度の優勝を誇る世界77位の大坂なおみ(24=フリー)が、自身初の大会4強入りだ。同11位で全豪準優勝のダニエル・コリンズ(米国)に6-2、6-1で圧勝。「最高の雰囲気だった。初めて準々決勝を勝ててうれしい」。準決勝では1勝3敗と苦手としている同28位で東京五輪金メダルのベリンダ・ベンチッチ(スイス)と対戦する。
過去2戦。コリンズ相手に1セットも落としていない大坂は、自信と冷静さにあふれていた。自身のサーブでは、自身のサービスゲームを1度も落とさないだけでなく、ブレークポイントさえ与えなかった。いつものように強打しなくとも、コースを狙い13本のエースを量産だ。
リターンでは、いつものように、相手の第2サーブに対し、ベースラインの内側に位置。相手に圧力をかける作戦で、コリンズのサーブを破壊した。コリンズは故障のためか、途中からサーブの速度が落ち、第2セット終盤では下からサーブをする場面も見られた。
コリンズがトレーナーを呼んだように、圧勝劇には、相手の不調も手伝った。しかし、そこに追い込んだのも大坂の好調さだ、決定打が25本は大坂の常道だが、凡ミス3本は、リスキーなショットが多い大坂には珍しい。
その好調さを、準決勝で、大の苦手なベンチッチにぶつける。過去4戦で、勝ったのは初対戦だった13年のツアー下部大会での対戦だけだ。残り3試合は、すべて19年で、大坂が世界1位の時だった。最強の時でも勝てずに3連敗中だ。
今大会は、4大大会に次ぐレベルで、第5の4大大会と呼ばれる。大坂が、このレベル以上で4強入りするのは、昨年の2月の全豪で優勝して以来だ。1年以上の間、会見拒否や、精神の不安定といった低迷を経て、大坂が復活の道に挑む。