V2仙台佐藤あり紗選手兼監督、初参戦の今季振り返り 来季の「リガーレ旋風」につなげる

参入1年目を振り返った佐藤あり紗選手兼監督(撮影・相沢孔志)

愛されるチームと頂点を目指して再出発する。今季、Vリーグ2部(V2)に初参戦したリガーレ仙台・佐藤あり紗選手兼監督(32)が、日刊スポーツのインタビューに応じた。

スローガン「挑」で戦ったリーグ戦は10チーム中6位。だが、選手として9年ぶり2度目の「サーブレシーブ賞」を受賞した。収穫と課題があった1年を振り返り、来季の「リガーレ旋風」につなげる。

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-選手兼監督で挑んだ参入1年目を振り返ると

佐藤 新型コロナに振り回されたシーズンだったと感じます。私たちもチーム内で感染者が出てしまい、最終戦ができなかったです。コロナに振り回されましたが、今まで試合ができなくて苦しかった時に比べると、試合ができて本当に幸せだなと思いました。チームとしては大きな1歩、スタートラインに立てたと思います。

-コロナによる不戦勝が3勝。試合では4勝した

佐藤 最初に勝った千葉戦は、開幕4連敗からの1勝だったので大きな1勝だったと思います。4勝を積み上げられたのは、日頃から支えてくださる方のサポートや選手の頑張りがあったからだと感じています。

-選手兼監督で苦労したことは

佐藤 選手だけやっていた時の感情とは別な感情がありました。責任感も違います。勝っても負けても反省点はありますし、何より選手が頑張っている分、勝たせたいのに勝たせることができない、もどかしさをすごく多く感じました。

-1年を終えて得た収穫は

佐藤 (リーグ戦)前半は硬くなってしまったんですけど、レシーブの粘りとか、サーブレシーブが大きく乱れることがほとんどなかったので、ディグ面ではいい部分がたくさんあったと思います。練習でやってきた細かい技術がありましたが、それをやろう! という意識が(選手に)見えました。できるかできないかではなく、やろう! という意識が大事だと思うので、そこは良かったです。

-表れた課題は

佐藤 今季はレシーブで固めたメンバーで臨みましたが、レシーブで(トスが)上がっても、最後の決定打を打つことがちょっと課題だったかなと思います。スパイクやコンビの部分でコンビが合っていないというのは、時間をかけて修正していけたら。

-サーブ効果率は10チーム中最下位

佐藤 サーブはチームの課題として取り組んできましたが(サーブは)唯一の個人技でもあります。各自が試合を想定して強化していかないといけないと思います。サーブを強化することで私たちのサーブレシーブなどもレベルアップできると思います。強化しなければいけないことはいっぱいあります。

-チームでは宮田あかり(23)がアタック決定率2位。清和真奈美(24)がサーブレシーブ成功率で8位。ランキングで上位に入った

佐藤 (選手に)自信をつけさせたいと思いますし、1人1人がバレーボールや試合は楽しいと感じてほしい部分はあります。記録の部分で自信につながってくれたり、楽しいなということにつながってくれればいいなと思います。

-チーム一丸で戦った今季。MVPを1人挙げるなら

佐藤 みんな頑張ってくれましたし…。MVPはいっぱいいますね(笑い)。その中で末永(真由、25)はリーグを通してずっとプレーと精神面で波がなくやってくれました。私自身、いい意味であまり気にかけなくて良かったかなと思います。自分なりに相手を見て対応をしてくれていたので、選手としても監督という立場でもすごく助かった選手です。

-印象に残った末永のプレーや姿は

佐藤 あまり感情を表に出すタイプではないですけども、試合で自分が決めたときにガッツポーズを見せたり。そういう姿を見てチームのために頑張ろうという意思を見られたのはうれしかったですね。

-選手としては9年ぶり2度目のサーブレシーブ賞。成功率81・7%はリーグでただ1人、80%を超えた

佐藤 (サーブが)来る本数が100本もいっていなくて。他の選手と比べて少ない中で受賞したということもあって、複雑な感じはありますけど、獲得は素直にうれしいです。でも、それがチームの勝利にもっとつなげることができたら良かったと思います。

-今年7月で33歳。毎年が勝負の1年になる

佐藤 監督としては今までやってきて良かったと思うことは継続しつつ、変化を加えたいです。相手と戦うために今いるメンバーとどう戦うか、試合までの準備をしっかりしていきたいです。選手としては身長がチームの中では低い方なので、レシーブとかで次につながるきっかけになるようなプレーをしたいです。

-V2優勝が最大の目標。来季開幕までどう過ごしたい

佐藤 まずは体力づくりやケガをしない体づくりをスタートでしたいです。そして理想は、高校生や大学生、いろいろなチームと練習ゲームを組めたらいいなと思います。お互いのレベルアップにつながってもらえればいいですし、こういうことでチームを知ってもらえたら良いなと思います。コロナの影響もありますが、監督になってからずっとやりたいと思っていた地元の学校との交流が3年目にしてやっとできると思うので、交流もしていきたいなと考えています。【相沢孔志】

◆佐藤あり紗(さとう・ありさ)1989年(平元)7月18日生まれ、仙台市出身。西多賀小-富沢中-古川学園-東北福祉大。12年、日立リヴァーレ入団。13年、全日本代表初選出。16年、リオデジャネイロ五輪代表として5位。18年5月、日立を退団。同年8月、リガーレ仙台入団。19年9月から選手兼監督。ポジションはリベロ。166センチ。