18年平昌五輪500メートル金メダリストの小平奈緒(35=相沢病院)が現役引退を表明した。
12日に長野県内で会見を行い、「小平奈緒は今年10月の全日本距離別選手権の500メートルを競技人生のラストレースとすることを決意しましたことをご報告させていただきます」と述べた。
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06年から国際舞台に立ち、五輪には4大会出場した。日本女子初の金メダルも手にし、500メートルでは16年3月から37連勝を記録するなど、世界女王として君臨した。そのそばに15年以上寄り添ってきたのが、結城匡啓コーチだった。
2人で臨む最後の五輪となった2月の北京大会では、500メートルで17位、1000メートルで10位。試合後に1月15日に右足首の捻挫を負い、万全の調整ができなかったことを説明していた。
同コーチはその時を振り返り、「1月下旬あたりでは、私自身は五輪のスタートラインにつけるかなという正直な気持ちでおりました」と明かした。
最初のレースとなった500メートル当日は、陸上ではジョギングすらできない状態だったという。スタート姿勢でしゃがむことも難しく、静止できるポジションを探すほどだった。
凍った地面に足を滑らせたケガを、小平自身は1000メートルの後にも明かしたくないと話したという。同コーチは「言い訳ではない。きちんと話した方がいい」と説得した。
「王者になった選手が4年後に順調にきてて直前にこんなことあるんだろうか、何を試されているんだろうと。ただ一番ショックを受けたのは本人。悪い夢であってほしいと思ったでしょうし、五輪は多くの人が見てもらえるので、インパクトが違う。その場面で何か、何を表現することを求められているんだろうと。本当に立派だなと」。
教え子の滑り抜いた姿、自らは言い訳を望まない姿勢に、強さを感じていた。
長野冬季五輪男子500メートルの清水宏保さんに続く、2人目の金メダリストのコーチとなった。選手としての小平との日々は残り半年。
「常日ごろからよくやっているなと感心している。この後がすごく楽しみ」と思いやった。