【とっておきメモ】趣味はスケート小平奈緒 W杯初優勝まで9年かかっても試行錯誤が苦にならず

会見で過去の思い出を振り返る小平(撮影・横山健太)

<とっておきメモ>

スピードスケート女子で18年平昌五輪500メートル金メダリストの小平奈緒(35=相沢病院)が12日、現役引退を表明した。出身の長野県内で会見を行い、10月に地元で行われる全日本距離別選手権を「ラストレース」に定めた。17年には日本女子で初となる世界記録を1000メートルで樹立。500メートルでは16年10月から2年余りで37連勝を記録した。半年後に控える最後のレースで「現役最高」のパフォーマンスを発揮する。

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2歳の冬。5歳上の姉と長野・茅野市内のスケートリンクに連れて行ってもらった。「小さな靴を履かせたら、立って歩き始めて、喜んで滑った」と母光子さん。以来、氷上が最高の遊び場になった。小学生時代は蛍の光が流れる閉園間際まで1人残って滑ることが楽しみだった。

20歳でW杯初参戦も初優勝まで9年かかっている。試行錯誤はあったが「趣味はスケート」だから苦にならない。栄養学を学び、古武術にもヒントを見いだす。体幹を鍛えるため、一本歯のげたを履いてトレーニングもした。まさに好きこそものの上手なれを地で行き、五輪金メダル、500メートル37連勝などの偉業を達成した。

北京五輪は直前の右足首のケガもあり、不本意な結果に終わった。シーズン後に引退せず、あえて来季初戦を最後のレースに選んだ。大好きなスケートだからこそ、最後に最高のレースで終わりたい。小平らしい選択だった。【田口潤】