レスリング男子グレコローマン63キロ級の清水賢亮(けんすけ、22=自衛隊)が13日、モンゴルで行われるアジア選手権(19日開幕、ウランバートル)に向けてオンライン取材に応じた。
昨年の世界選手権(オスロ)3位、全日本選手権2連覇で迎える大会へ「問題なく減量できている。標高が高い(1300メートル超)と聞いているけど、強化合宿の前半に息上げメニュー(最後の追い込み練習期間)が多かったので、うまく対応できれば」と現状を説明した。
世界と日本の選手権を通じて進化している。「全日本では、世界選手権で課題だったグラウンドで1度も返ることがなかった。得点も稼ぐことができた」と手応えを実感。一方で「スタンドは…。海外で勝つにはスタンドで得点を奪えないと勝てない。スタンドのポイント能力とグラウンドのディフェンス。まだ海外では実力がないと思っているので、そこを重点的に練習してきた」と直近の取り組みを紹介した。
今春、拓大を卒業して自衛隊体育学校に入った。「今までは学生だったので、何も考えず、がむしゃらにやってきた」。環境が変わり「今年からはプロ意識を持って、練習面でも普段の生活面でも五輪を意識して過ごすようにしたい」と新社会人の抱負も口にした。
今回も63キロ級にエントリーした。非五輪(オリンピック)階級のため、目指す24年パリ大会へ、かねて階級を上げることも示唆してきた。この日も「まだはっきり決まっていない」とした上で「最後にしようかなと思う」。早くも2年後に迫るパリ五輪へ「少し焦りは感じているけど、東京五輪と違って狙える位置にいると思っている。焦り過ぎず、しっかり強化していく」と決意も新たにした。
まずはアジアの頂点を奪いにいく。「去年は8位。ふがいない成績だったので今回こそは。今回は優勝を目指して頑張っていきたい」。日本の第一人者として期待される1位へ「天皇杯(全日本選手権)では得意技、勝ち筋が対策されている感じがした。でも反対に研究する側でもあるので、レスリングのこと考える時間が増えた」。積み重ねてきた現状の力を全て出し尽くすつもりだ。
98年長野冬季五輪のスピードスケート男子500メートルで金メダルに輝いた清水宏保氏のおい。今大会に関しては「ドーピングに関して気をつけるよう言われました」。実務的なアドバイスに緊張感も高まってきた。
昨年は5階級で表彰台に上がった日本の中で悔しい思いをしただけに、初のアジア王者へ「スタンドでもグラウンドでも自分の強みを出して1試合1試合やっていく」と気合を入れた。【木下淳】