<柔道:全日本女子選手権(皇后杯)>◇17日◇横浜武道館
世界女王の朝比奈沙羅(26=ビッグツリー)は3位だった。
準決勝で橋本朱未(27=コマツ)と対戦。ゴールデンスコア(GS)に突入して試合時間が11分を過ぎたところで3つ目の指導を受け、反則負けとなった。
5年ぶり2度目の戴冠はならず。新型コロナウイルスに感染し、先週8日に退院したばかりで「最後はスタミナの部分で負けちゃったのかな」と振り返った。
昨夏の東京オリンピック(五輪)出場は逃したが、同年6月の世界選手権(ブダペスト)は金メダル。その決勝で破った冨田若春(25=コマツ)が待っていた決勝には進めなかったが、病み上がりで力は出し切った。
3月末にPCR検査で陽性と判明。重症化リスク避けるため入院し、わずか1週間で仕上げてきたが、及ばなかった。
「やっぱり、退院して1週間。どこまで作れるかと思っていたんですが、初戦からボロボロの状態で。技の威力、効力は廃れてなかったんですけど、体力が。でも、体調管理も含めて自分の実力かなと」
それでも、世界一になった昨年の状態と比べ「8割から9割くらいは戻した」と言い訳にはしなかった。「皇后杯は5試合で優勝なので(1週間は)5本の乱取りに絞って、大会を想定しながら相手を変えて組手を意識して。時にはゴールデンスコアの練習も。皇后杯のための練習をしてきました」と準備はし、初戦から難敵の泉真生(コマツ)を相手に苦しんだが、準決勝まで駒は進めた。
大会2連覇が懸かる10月の世界選手権(タシケント)代表入りの可能性は、ある。「やれることはやった」と言い切り「人事を尽くして天命を待つ、じゃないですけど、今日は自分でも頑張ったと思う。もし選ばれれば、朝比奈に任せて良かったなと言われるように頑張っていきたい」と切り替えた。【木下淳】