全国高校空手道選抜大会の代替大会が21日、都内の日本空手道会館で開幕した。全国大会常連の聖和学園(宮城)は、昨年の全国選抜で女子59キロ以下級準優勝に輝いた斎藤愛萌(えめ)主将(3年)がけん引する。22日に女子個人組手、23日に女子団体組手が行われ、斎藤は同級個人戦と団体戦にエントリー。1月に個人、団体で東北選抜を優勝した実力を発揮し、ダブル日本一を狙う。
スイーツ大好き女子は、強さのために妥協しない。通常体重は59キロ。そのままでも出場できるが、体のキレを重視し、57キロで試合を迎えるのがルーティンだ。「体が軽い方がスピードが出て動きやすいので、体重を落とすようにしています」。試合の1週間前から0キロカロリーのゼリー、プロテインバー、サラダチキン、水ぐらいしか口にせずに減量。だからこそ「ケーキ全般が好きです」と試合後に食べるご褒美は格別だ。
全国選抜は3月下旬に宮城県で開催予定だった。しかし、同16日深夜の福島県沖地震で、宮城でも最大震度6強を観測。大会会場が被災するなどして中止になった。それでも、練習成果を発揮する場として、代替大会開催が決定。「3月の選抜がなくなり、悔しいことも多かったです。でも、今までの練習は無駄ではないと思っていて、代替ですが、個人、団体どっちも優勝できるように頑張ります」と力を込める。
ジュニア強化選手選考会に参加し、将来の日本代表入りも狙えるが、小さい頃は気が弱かった。「先に空手を始めた弟とけんかすると負けて、弟に負けないために始めました」と小学4年から空手に打ち込む。これまでに全国優勝の経験はなく「日本一への思いは強いです」。今大会で頂点に立ち、今夏の全国高校総体につなげる。【山田愛斗】
◆斎藤愛萌(さいとう・えめ)2004年(平16)12月15日生まれ、宮城県柴田郡大河原町出身。大河原小4年時に空手を始め、大河原中を経て20年に聖和学園に入学。19年の全国中学生空手道選手権で16強。21年は全国高校選抜で準優勝、全国高校総体で3回戦敗退。22年の東北高校選抜で優勝。趣味はピアノとスノーボード。好きな芸能人はSnow Man深澤辰哉。168センチ。