レスリングのアジア選手権(ウランバートル)で優勝した女子日本代表勢が23日、モンゴルからオンラインで取材に応じた。
22日の女子53キロ級で初出場初優勝した世界女王の藤波朱理(あかり、18=日体大)は「優勝の目標を達成できてホッとしている感じです」と振り返った。
ただ、笑顔ではない。全4試合でテクニカルフォール勝ち&無失点の完勝にも「北朝鮮や中国の選手が出ていませんでしたし、世界チャンピオンとしても負けられなかった。優勝はうれしいんですけど、ここで勝って喜んでいるようじゃダメなので」と力を込めた。
続けて「まだまだ53キロ級には強い選手がいます。次は6月の明治杯(全日本選抜)でも優勝できるように練習したいし(9月には中国・杭州で)アジア大会もあるので」と引き締めた。
その明治杯では、同じ階級で昨夏の東京オリンピック(五輪)金メダリストとなった志土地(しどち、旧姓向田)真優(24=ジェイテクト)との対決が注目される。
藤波は中学時代から続く連勝記録をアジア選手権で「97」に伸ばし、節目の100連勝が懸かる大会でもあるが「志土地さんのほかにも強い選手はたくさんいますし、研究もマークもされると思いますけど、毎日毎日、進化していきたい」と自身にフォーカスした。
記録に関しても「そう言ってもらえることが多くなったんですけど、自分が強くなることに集中しているので。自分ではそんなに意識してなくて、自分自身を高めていくことに集中したい」と引き続き強調した。
24年パリ五輪に向けては「無敗で金メダル」の目標を立てている。昨年10月の世界選手権は高校生ながら初出場で金メダル。やはり無敗街道が話題になるものの、今月、大学生になったばかりの素も見せた。
渡航前に「(計量を終えて優勝したら)芋けんぴを山ほど食べたい」と話していたが、有言実行! 前日に大会を制したばかりだが「2袋、持ってきたんですけど…もう食べちゃいました」と、ここは笑みをこぼした。当然のように勝ち続けてはいるが、切り替えも大切だ。しっかりと、ご褒美は堪能した。【木下淳】