秋田から「下克上」目指す 新生アランマーレ秋田が新体制発表、専用体育館&新エンブレム披露

22-23シーズンの躍進を誓ったアランマーレ秋田(5月24日撮影)

秋田から「下克上」を果たす。Wリーグ・アランマーレ秋田が24日、秋田市内でパートナー企業などに向け、新設されたチーム専用体育館のお披露目と22-23シーズン新体制発表会見を行った。

小嶋裕二三ヘッドコーチ(HC、54)をはじめ、選手、関係者らが出席。主将は2季連続で平松飛鳥(28)が務めることが決まった。参入2年目の目標は「プレーオフ(PO)進出」。チームエンブレムも新調した「新生アランマーレ」が旋風を巻き起こす。

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4月から本格的に使用する「新拠点」で飛躍を誓った。平松は「私たちは今シーズン、PO進出を目標に掲げました。昨シーズンの経験を生かしてチーム一丸となってハードワークしていきたい」。17年ぶりとなるWリーグ新規参入で挑んだ昨季は「攻め続ける」を目標とし、2勝22敗で12位。これまでは片道約30分の移動を経て由利本荘市の体育館を中心に練習していたが、専用体育館が完成して自主練習も可能となり練習環境が大きく改善された。

チームの「顔」も心機一転した。バレーボールのアランマーレ山形、ハンドボールのアランマーレ富山とともにチームエンブレムを変更。ロゴに各種目のボールを持ったマスコットキャラクターの「アラマ」と活動地域名が入ったデザインとなった。平松は「かわいいと思った。アランマーレのロゴだけじゃなくて、バスケットと秋田の文字も入っている。アランマーレと地域が一体、1つの輪になっている感じが出ていていい」と好印象。

15年創部から今年で8年目。チーム一体で秋田、東北を盛り上げる。同県勢のB1秋田ノーザンハピネッツが5月にチャンピオンシップ(CS)初出場を果たし、バスケットの街は熱狂した。小嶋HCは「初めてCSに出場し、試合を見させていただいて我々も力をいただいた。ハピネッツに負けないように我々も頑張りたい」と意気込んだ。

秋に開幕予定の今季は姫路が新規参入し、14チームで争われる。秋田でのホームゲームは昨季の8試合から10試合に増えた。「体育館ができたことで、スポンサーの方や応援してくれる方もいい成績を期待していると思うのでそれに応えたい」と平松。総力を結集して、PO進出を達成する。【相沢孔志】

▼Wリーグ・アランマーレ秋田は26日、砂川夏輝(26)の退団を発表した。昨季は全24試合に出場し、リーグ10位の1試合平均13・67得点、同9位の同1・50スチールをマーク。昨季終了後、自由契約選手リストに公示されていた。22-23シーズンはアイシンでプレーする。「バスケット王国秋田県でバスケットができたことを本当にうれしく思います。応援してくださる皆様に新天地にて成長した姿をお見せできるよう精進してまいります」とコメントした。