大分・別府市で合宿を行うラグビー日本代表候補で構成された「エマージング・ブロッサムズ」が11日、特別編成された「トンガ・サムライフィフティーン」とのチャリティーマッチ(東京・秩父宮ラグビー場)に臨む。
9日に登録メンバーが発表され、W杯2大会連続出場中のSO田村優(33=横浜キヤノンイーグルス)が「エマージング・ブロッサムズ」の主将として先発する。
現在は日本代表が、7月に予定する世界ランク2位フランスとのテストマッチ2連戦を最大の標的に宮崎で合宿中。別府で練習を積む代表候補は今回と、ウルグアイとのテストマッチ第1戦(18日、秩父宮)の2試合が昇格へのアピールの場になる。田村もその思いを問われて、言い切った。
「それ(昇格への思いは)はありますね。結果っていうのがどういうあれかは分からないですけれど、本当にまず次の試合をみんなで頑張りたいし、その次(ウルグアイ戦)もある。そういう風に徐々に段階を踏んでいければいいと思います」
19年W杯日本大会では不動の司令塔として、過去最高の8強入りに貢献。ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC)体制で多くの実績を積み上げてきたが、今回の振り分け前にはジョセフHCから課題を指摘されたという。
「ジェイミーから僕に対するフィードバックは常に厳しいです。僕も『あやふやなところがあったら、ストレートに伝えてほしい』と伝えているので、ほぼ直球でフィードバックをくれる。僕は助かります。どこからスタートするにせよ、大きなゴールはある。まずはこの2試合、このチーム(代表候補)でできるのは、なかなか貴重な経験です。このチームをスペシャルなチームにするチャンスがある。僕はすごく楽しみ。ストレートなフィードバックをもらって、落ち込むとかはあんまりないですね」
刺激は多い。今回、CTBで先発するのは15年W杯イングランド大会をともに戦った立川理道(32=クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)、19年W杯日本大会メンバーのラファエレ・ティモシー(30=コベルコ神戸スティーラーズ)。田村の高揚感は言葉ににじんだ。
「やっぱり安心感ありますよ。特にハル(立川)は、だいぶ前から一緒にプレーできていなかったけれど、本当に今、日本でも数少ない、いい12番だと思う。うれしいですね。一緒に久しぶりにやるのは。久しぶりにラグビーを楽しめて、フレッシュだし、こういう気持ちになれている。ハルとかとできたり、それだけでも、この合宿にこうやって参加させてもらっている意味があるなと思います」
田村だけでなく、立川も、ラファエレも、立場は同じ。仲間として高め合い、その先の舞台を目指す。【松本航】