会津工・湯浅和樹、苦手サウスポーにリベンジ「自分の成長を感じられました」

1回、左ジャブで相手の体勢を崩す会津工・湯浅(左)

<東北高校ボクシング>◇25日◇男女準決勝◇福島・会津若松市河東総合体育館

高校ボクシング東北大会準決勝が行われ、フライ級では会津工・湯浅和樹(3年)が、今春の選抜バンタム級4強の山形南・石山朋毅(3年)に3-2の判定勝ちを収め、接戦を制した。

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今年1月の東北大会決勝で敗れた相手にリベンジを果たした。湯浅は「東北大会よりも身体が軽くてステップも3ラウンド通して踏めていたので良かったです」。1回からジャブとワンツーで丁寧に相手との距離を測り、試合を組み立てた。オーソドックス(右構え)の湯浅に対し、石山はサウスポー(左構え)。そのためオーソドックス同士よりも相手との距離は遠いが、丁寧に距離を測ったことで持ち味の追い足が生きた。追い足で積極的に自分の距離に持ち込み、1回は主導権を渡さなかった。

2回までは両者譲らずポイントを取り合ったが3回20秒、湯浅の右ストレートが相手の顔面にクリーンヒット。同50秒にはクリンチの離れ際に左右ボディーの3連打を見舞った。湯浅は終盤まで足を止めずに主導権を維持。3回はジャッジ全員が10-9と湯浅にポイントを付けた。湯浅は「サウスポーが苦手でした。サウスポーの相手に勝つことができ、すごく自分の成長を感じられました」と笑顔を見せた。リベンジの一戦はインターハイに向けての好材料となった。

自身2度目の全国は4強入りが目標だ。これまでの最高成績は昨夏インターハイでの32強。目標達成にはあと3勝する必要がある。湯浅は「全国ベスト4を目指しているからには、絶対東北で優勝するという気持ちで臨みます」。全国で勝ち続けるためにも東北で負けてはいられない。東北優勝を全国4強到達への足がかりとする。【濱本神威】