ラグビー日本代表で強化を担当する藤井雄一郎ディレクター(53)が代表解散から一夜明けた10日、SOの台頭を収穫に挙げた。
6~7月にかけての活動では、約70人を「日本代表(宮崎合宿)」と「日本代表候補(別府合宿)」の2チームに分けて強化。代表候補メンバーが国内でチャリティーマッチを1試合(31○12=6月11日)、ウルグアイ代表とのテストマッチ1試合(34○15=6月18日)を消化。宮崎で強化した日本代表メンバーでウルグアイ第2戦(43○7=6月25日)とフランス2連戦(23●42=7月2日、15●20=7月9日)を戦った。
最大のターゲットとなったフランス2連戦では、今回が初の代表入りとなったSO李承信(り・すんしん、21=コベルコ神戸スティーラーズ)が先発。新型コロナウイルス陽性でフランス第1戦前に離脱したSO山沢拓也(27=埼玉パナソニックワイルドナイツ)と共に貴重な経験を積んだ。藤井ディレクターは「SOに厚みができたのは収穫。山沢、李承信は計算できる選手になっていくんじゃないかと思う」と評価した。
秋はイングランド、フランスと戦う欧州遠征などを予定し、活動は9月上旬に開始する予定。50人強の選手を集め、1チームでの合宿を想定しているという。
強豪との戦いが続く中で「テストマッチは1つの反則で大きく流れが変わる。ティア1(世界の強豪10チーム)との勝負になると、レフェリー自体にもプレッシャーがかかってくる。トライなら完全なトライ、反則もどう見ても反則じゃないプレーを続けていって、勝利を勝ち取らないといけない。アウェーになると、もっとプレッシャーがかかってくる」と意識付け。
23年W杯フランス大会に向け「今後、日本のラグビーの中で数が少なくなるロックと、(19年W杯日本代表)福岡堅樹に代わるスピードのある選手が、どのポジションかに1人でも出てきてくれれば」と、さらなる強化を目指していく。【松本航】