【フィギュア】三浦佳生、復帰戦で3位発進 新型コロナ療養で「栄養とれず肌ににきびも…」

げんさんサマーカップ選手権男子SPで演技する三浦佳生(撮影・前岡正明)

<フィギュアスケート:げんさんサマーカップ>◇11日◇滋賀県立アイスアリーナ◇男子ショートプログラム(SP)

シニア本格参戦1年目の三浦佳生(かお、17=オリエンタルバイオ/目黒日大高)が、新型コロナウイルス罹患(りかん)後の復帰戦で奮闘した。80・11点の3位発進。冒頭で4回転サルコーを成功させたが、続くトリプルアクセル(3回転半)でこらえ、4回転-3回転の連続トーループは後半が2回転となった。

「すごくホッとしています。コロナにかかって、体力もめちゃめちゃ落ちていたし、筋力も戻ってきていない。その中でできるか不安な部分があったけれど、感覚を頼りにすることができて良かったです」

7月下旬に新型コロナに感染し、8月初旬に復帰。熱は39度後半となり、倦怠(けんたい)感、喉の痛みに悩まされた。

「ひたすらのど飴を舐めていたけれど、食欲があるのに食べられない。体も痩せたし、たくさんとらないといけない栄養をとれなかった。こうして肌ににきびも…(笑い)。体重は3キロぐらい落ちました」

そう振り返りながらも、声はいつもの明るいトーン。まずは13日のフリーを滑りきり、次のステップへと進む。【松本航】