【バスケ】馬場雄大「久々の代表戦でわくわく」19得点で勝利導く 3点シュート重視で存在感 

馬場雄大(2021年7月18日撮影)

<バスケットボール男子:ソフトバンクカップ(国際強化試合):日本82-77イラン>◇13日◇宮城県・ゼビオアリーナ仙台

日本代表(世界ランキング38位)が若手主体で来日したイラン(同23位)に82-77で競り勝った。昨夏の東京五輪以来となる代表戦に出場した馬場雄大(26)がチーム最多に迫る19得点をマーク。鋭い読みで3スチールを記録するなど守備でも存在感を示した。今月下旬のW杯アジア地区2次予選に向けた強化試合で、14日にもイランと対戦する。

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得意のドライブに加え、外角シュートでも存在感を発揮した。

ホーバス体制では初招集となった馬場が、第3クオーターに2本の3点シュートを決めるなど19得点をマーク。外角シュートを重視するホーバス流の戦術に短期間で適応し、結果を残した。

馬場はNBA入りを目指し海外で活動中。「久々の代表戦でわくわくした。チーム一丸となって戦えた」。表情には充実感がにじんだ。これまでは1人でシュート練習をすることが多かったが、今回は常にホーバス監督に見てもらっている。同監督は「ドライブばかりではNBAに入れない」と最高峰でも重視される3点シュートの向上を促す。リリース時の指の使い方を矯正するため、輪ゴムを使った練習法を伝授。馬場は「確率がめちゃ上がった。現役時代にシューターだったトムさんだからこそのアドバイス」と感謝した。

強豪イランに日本は、先月のアジア杯で黒星を喫した。今月下旬のW杯アジア地区2次予選でも顔を合わせるため、強化試合でも負けられない。「14日にもう1試合ある。もっともっと成長したい」。NBAを目指す26歳は、貪欲に前へと進んでいく。【奥岡幹浩】